技術局 送出システム部
増田博行
2004年入社/20年目
中学生の時に昼間は地元局しか聴こえないラジオが夜になると日本全国の放送局が聴こえてくる不思議さに心魅かれ、その後大学で電波工学を学ぶきっかけになりました。就職活動時は「せっかく勉強したんだから、それを活かして今度は送り届ける側になりたい!」という思いがあり、テレビ・ラジオの両方があって、さらには地上デジタル放送の開局も控えていた東北放送が面白そうだなと感じて入社を決めました。
会社の敷地内に100mの電波塔がある全国的にも珍しい放送局です。宮城の中心部に位置しながら比較的山の上にあるので電波工学的には理想的な立地ではあるのですが、かく言う私は入社試験で初めて訪れた際に「どんどん登って行くけど乗るバス間違ったかな?」と思ったものです。
今は「マスター」と呼ばれる放送設備の保守管理・運用サポートを担当しています。あらかじめ予定された放送スケジュール(番組表)に従って番組とCMを切り替え、送信所に信号を送るのがマスターの役割です。基本的には自動番組送出制御装置が自動で切り換えを行っていますが、スポーツ番組の延長や緊急特別番組などで予定と違う放送スケジュールになった場合には、手動での切り替えを行う事もあります。手動での切り替えには、秒単位での判断力と正確な機器操作が要求されるため、日々のトレーニングがかかせません。
ラジオのマスター設備の更新作業を担当した際、モヤモヤっとした「やりたい事・実現したい事」を施工メーカーと協議しながら現実の形にしていく作業の中、限られたスケジュールや費用の中で最良の形を探り、なおかつ既存設備からの円滑な切替えを実現するにはどうすれば良いのか等々、課題の一つ一つを多くの人達の協力を得ながらクリアしていきました。そんな時に大きなやりがいを感じます。
あるラジオパーソナリティーが「夢+努力=現実」と言っていましたが、夢を持ち続けるのも、叶えるために努力をし続けるのもそれなりにパワーがいる事ですので、正直疲れてしまう事もあるかと思います。そんな時は無理せずに自分にお休みを与えてください。きっとまた現実に向かって走り出せるようになるはずです!
2024年2月1日現在