「東中田の防災マップ」
NPO法人にこにこの家 代表 小岩孝子さん
佐々木夏音アナウンサー 取材リポート
仙台市太白区の東中田地区の住民有志で作成された「仙台市東中田地区津波避難マップ」。こちらは昨年の7月から今年の1月にかけて子どもから大人まで、多くの地域住民が参加し作成。その場所に住んでいる人しか知らないルートや、交通量、夜間の明るさなど実際にみんなで歩いて確認し、話し合いをして、みんなの声を集めて作ったため「仙台市東中田地区津波避難マップ」という名前に。中心となって作成にあたっていたNPO法人にこにこの家代表の小岩孝子さんは、このマップが孫の世代にまで伝わっていければという願いを込めて作ったと話す。マップは地元の小中学校へ配布されたほか、町内回覧を通して地域の人々のもとに届けられている。小岩さんは最後に、他の地域でも防災マップの作製にチャレンジをしてもらって、安心安全なまちづくりが広まってほしいと話した。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」
東北大学災害科学国際研究所 教授 今村文彦さん
根本宣彦アナウンサー 取材リポート
日本政府は一昨年12月、M7以上の地震が発生した場合、そのあとにより大きな地震が起きる可能性があるとして、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の運用を開始。これは北海道沖の千島海溝沿いや三陸沖の日本海溝沿いでM7以上の地震が起きた際、そのあとに発生する可能性がある巨大地震に対し注意を呼び掛けるもので、宮城県内では35の市町村すべてが対象となっている。これらの地域では400年周期で地震が発生すると言われ、前回が400年前なので、切迫性があると今村教授は話す。
日本海溝ではM9.1、千島海溝ではM9.3の地震、30メートル近い津波が来ると想定されているが、事前の備えと迅速な避難をすれば被害の8割軽減が可能であるため、「後発地震注意情報」が発表されて解除となる7日間を目安に非常持ち出し品の準備をして欲しいと今村教授は話した。