元国見小学校校長 村田隆則さん
藤沢智子アナウンサー 取材リポート
2011年3月11日に東日本大震災が発生した時、若林区荒井にある仙台市立七郷小学校に勤務していた村田隆則さん。発災直後の子どもたちの避難誘導、地域の方の避難所となった学校の運営などに携わりながら、子どもたちに寄り添い続けた。その後、桜が丘小学校、国見小学校の校長などを経て、去年3月に退職。
発災当時、学校に避難してきた人数は2500人ほど。避難所を38日間開設、運営するとともに、小学校の卒業式、入学式の行事も行った。子どもたちの心のケア、心の安定を図りながら、地域の中で自分たちに何ができるかを一緒に考えた。
そして村田さんは、地震発生直後からの七郷小学校での出来事や対応を時系列に整理、写真を掲載した資料「震災から学ぶ わたしたちのこれから」を作成。子どもたちに震災の経験を語ろうと決め、写真を見せながら話をした。また、「避難訓練は自分たちの命を守るために行うこと」を理解させたうえで実施してきた。今後も機会があれば自分の経験を伝えていきたいと語った。