JNN三陸支局から武田弘克記者
南三陸町の雇用創出のため農業を再開した若者たちについて
亘理町 安住いちご園 安住巌さん 電話リポート
今年の亘理の苺の状況について
石巻市 三浦鮮魚店 取材リポート
リポート:粟津ちひろアナウンサー
先週金曜日のラジオカー中継で伺った石巻市大宮町の三浦鮮魚店。お店がある地区は海から500m程で、津波被害の建物も手つかずのまま残っているものもあります。開店から50年以上が経つこの店を営む三浦信吾さんと、その娘さん中井誓子さんにお話を聞きました。
震災当日、三浦さんは絶対津波の心配はない、と考えたそうです。なぜなら、この地域は他の場所よりも1m程高くなっていて、今までの地震でも津波の心配はなかったからです。しかし、凄い音がしたので海を見ると20mはあると思われる波が来ていたので、近くの小学校に避難しました。
その後、店の瓦礫を片付けようとするも、瓦礫を撤去する場所がなく、2ヶ月くらいはそのまま放置せざるを得ませんでした。また、解体申請の手続き等にも時間がかかり、瓦礫を出すことができるようになったのは5~6月。そして、夏頃にようやく片付け終えることができたそうです。
お店を再開したのは10月5日。知り合いの方に「魚屋、やらないの?」と言われたことがきっかけでした。譲ってもらったプレハブを利用し、震災前と同じ場所で営業を再開した三浦鮮魚店。今では仙台をはじめ遠方から魚を買いにやって来るお客さんもいるとのこと。人とのつながり、こういうのを絆というのだろうと、三浦さんと中井さんはお話してくれました。