JNN三陸支局 佐々木智之記者
芸術家によるホテル建設プロジェクトについて
女川町 女川桜守の会 取材リポート
リポート:藤沢智子アナウンサー
先日、復興商店街応援企画と題して女川きぼうのかね商店街にお邪魔しました。昼前から夕方まで、商店街の方々と色々なお話をして楽しいひと時を過ごしました。その中の1人、婦人服の店「ダイシン&かふぇさくら」の島貫洋子さんは、商店街の副会長を務める傍ら「女川桜守の会」の会員としても活動しています。この島貫さんに話を聞きました。
女川の町花は桜です。中でも女川駅のすぐそばにあった女川第二保育所には見事な桜が咲いていました。駅利用者や、保育所に通う子供たちやその親御さんたちも毎日子の桜を見ていたそうです。
その桜の木、津波を被った後も緑の葉っぱが出て、花も3輪咲きました。何とか育てようと樹木医にも診てもらいましたが、徐々に枯れてしまい今年5月に伐採されてしまいました。
しかし、その木を使って何かを作ろうと各方面を走り回ったところ、京都でお地蔵さんを彫ってくれる方と出逢うことが出来ました。現在、来年3月11日の開眼を目指して製作中です。2年後には女川駅が新しくなって営業が再開する予定です。そして、そのそばには新しい商店街を作る計画もあります。その時にお地蔵さんが新しい町のシンボルとなり、訪れた方達に鎮魂の意味を込めてお参りしてもらえれば、と島貫さんは話をしてくれました。
東松島市 スマイルダイニング 取材リポート
リポート:飯野雅人アナウンサー
東松島市内でも海岸に近い東名地区に住んでいた二宮真美さん。津波で自宅は大きな被害を受け、現在は市内の仮設住宅で生活をしています。その二宮さんですが、震災前は飲食業に従事していたこともあり、その料理の腕前を生かして今年4月にレストランをオープンさせました。このレストラン、二宮さんの学生時代からの知り合い阿部真純さんと一緒に開いたものですが、一緒に店を始めるきっかけは二宮さんと阿部さんが同じ避難所で顔を合わせたからでした。
もともと店を開きたいと思っていた二宮さんに阿部さんが声をかけ、お世話になったボランティアの方達へ感謝の気持ちを!とスタート。二宮さんと違い阿部さんは飲食業に従事するのは初めてのこと。それでも、震災で食べ物の大切さを知ったことが大きなきっかけになったと阿部さんは言います。
店の名前は「スマイルダイニング」。その名の通り笑顔をコンセプトとしたレストランです。場所は陸前小野駅の目の前、国道45号沿い。トレーラーハウスを利用してテラス席もあり、木のぬくもりを感じることのできる作りです。お薦めは日替わりのランチプレート。二宮さんが腕によりをかけたハンバーグやパスタ、サラダなどが一度に味わえます。
二宮さんと阿部さんはお店を笑顔でいっぱいにすべく、今日も前に進んでいます。