石巻市吉野町｢災害公営住宅カーシェアリング｣吉澤武彦さん
林朝子アナウンサー　取材リポート

2011年8月、仮設住宅で暮らす住民の足に、そして住民のコミュニティづくりのきっかけになろうと始まった｢カーシェアリング｣。全国から提供された中古車を利用し、燃料代の負担や鍵の管理などルール作りを住民たちにまかせた運用を行っています。
このコミュニティをきっかけに、仮設住宅の自治体が生まれたりするなど地域では｢助け合いの輪｣が広がり始めています。そして新たに2015年6月10日から実験導入されたのは吉野町の復興公営住宅。電気自動車を利用するため5階建ての屋上には太陽光パネルが設置され、そこから駐車場の充電設備を繋ぎエコカーなどが充電できる仕組みとなっています。これは、非常時の代替電源にも利用される事も想定されていて防災モデルの一つとして期待されています。
兵庫から石巻市にボランティアをきっかけに移住した吉澤さん。大好きな石巻市の復興を支えていきたいそして今後、全国に先駆けて石巻市吉野町で｢防災のひな型｣となるような事例をたくさん作り他地域にも広げていきたいとお話し下さいました。また、｢日本カーシェアリング協会｣ではみなさんの善意・協力を募集しています。

（お問い合わせ先）
・被災地のカーシェアリング　http://www.japan-csa.org/

七ヶ浜仮設商店街｢七の市商店街｣　星　仁さん
取材リポート

七ヶ浜町の「七の市商店街」は2011年12月11日オープン、間もなくオープンから3年7カ月になります。しかしこの商店街も閉鎖が今年の11月が期限となりました。今まで「んめぇのあっと市」や復興グルメ「F-1グランプリ」などをはじめ様々なイベントを仕掛けてきましたが、9月13日が最後のイベントとなってしまうようです。
今後高台移転の準備をしているという七の市商店街代表で理容店を営む星さんは、七ヶ浜町の防災移転促進事業で笹山地区に移転予定。商店街としてみんなで移転したかったのですが、残念ながら叶わず各々で商売先（場所）を選ぶことになってしまったそうです。あっという間の4年間、地域の絆に感謝しながら何か今後に繋げたいという強い気持ちを持っています。
商店街の閉店日程は決まっていますが是非皆さんも「七の市商店街」へ足を運んでください。（9/13のイベントについては詳細が分かり次第番組でご紹介します）