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2016年7月25日(月)放送

仙台市 メダカとともに作る“メダカ米”プロジェクト
仙台市六郷地区 遠藤源一郎さん

5年前、八木山動物園の園長を務める傍ら兼業農家として六郷地区で米作りをしていた遠藤さんは、震災で家も家族も失い、農地は津波をかぶってしまい失意のどん底にいました。しかし震災の翌年、遠藤さんのもとに宮城教育大学の研究者からある相談が持ち込まれました。全滅したと思われていた、六郷・井戸地区のメダカを復活させる、という取組みです。
一昔前にはどこでも見られた「メダカ」。環境の変化や農薬の使用などで年々減り続け、六郷井戸地区は、仙台市最後の野生メダカの生息地と考えられていました。震災後に全滅したと考えられていたメダカ…しかし研究用に採取していたメダカ30匹が奇跡的に残っていたのです。
そこからメダカの子孫を増やして環境保全米を作る「仙台メダカ米プロジェクト」が始まりました。メダカの里親は、市民のみなさん。自然界では生きても3年といわれるメダカ。まずはメダカを増やすことからスタートです。
現在、動物園を退職した遠藤さんはメダカ米作りに専念しています。庭先には直径1mほどのメダカの池「メダカの学校」が2つ並びます。田植えから10日後、このメダカたちが田んぼに放流されました。
メダカも被災者のひとつ。遠藤さんの心は小さなメダカが心の拠り所となり復興に歩み出すきっかけになりました。メダカと共存しながら今後も環境、そしてメダカに優しい、農薬を使わない米作りのための試行錯誤の日々が続きます。

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

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