石巻市北上町 大室南部神楽取材リポート2
TBCテレビ 松本真理子ディレクター取材
11月21日(月)に放送した大室南部神楽取材リポート、続編です。
石巻市北上町十三浜の大室南部神楽保存会のみなさんが、神戸の湊川神社、生田神社で大室南部神楽を奉納しました。その演部の模様をお伝えします。御神楽は涙を浮かべてみた方が多く「子ども達の演技がすごい、力いっぱい一生懸命演じているのが泣けてきた」「感動した」「震災で子どもたちがつらい思いをしている中で、この地域伝統を守っていくという、熱意が感じられた」など、ほとんどの方が感動を受けたという声が多数でした。踊り手の想いが神戸の皆さまの心に届いたようです。
踊り手側も一生懸命踊りきり、神戸の方々の鳴りやまない拍手に、震災を経験した者同士で地域を大事にする思いが伝わったと感じています。この御神楽を演じ続ける事がコミュニティ再生につながると信じています。
演部が終了後、大室南部神楽の稽古場のプレハブが解体されることが決まりました。保存会の方の中には、5年間の思い出がなくなるのは淋しく、また震災にあったようだ、との感想もありました。週に1回、ここに集まれたことの幸せだったようです。今後も取材を継続していく予定です。
気仙沼市水梨コミュニティ仮設住宅復興コンサート
鈴木実森アナウンサー 取材
11月25~27日の3日間、南三陸町、気仙沼市、仙台市(青葉区、宮城野区)各箇所で音楽会がありました。
今回演奏してくれたのは、福岡市職員音楽会実行委員会のみなさんです。年に1回被災地を訪れ、復興応援コンサートを開催しています。
取材した気仙沼市の水梨コミュニティ仮設住宅は、震災後約80世帯が暮らしていましたが、現在は約半分の40世帯の方が生活しているようです。今回の音楽会では水梨仮設から引越された住民の方も参加していました。「とてもあたたかいふるさとのような場所」と、なつかしんでいる方もいらっしゃいました。 演奏会では、テレビドラマの主題歌が多く演奏されていたので、参加した方々は曲に合わせて合唱したり、体を動かしたり楽しんでいました。
演奏会の実行委員長の井料田充さんは、被災地に特別な思いを抱き活動を始めました。今では何度も足を運ぶうちに東北が好きになったそうです。今後も被災地をめぐる演奏会は続きます。