多賀城市 防災備蓄食 ワンテーブル 島田昌幸さん
安東理紗アナウンサー取材リポート
水なしでできる備蓄食料を手掛けた多賀城市にある「ワンテーブル」は、震災時に苦労した実体験をもとに島田昌幸さんが起業した会社です。
硬い乾パンや、水で戻せなかった備蓄品などで『ひもじい』思いをしたことがきっかけになり、ゼリー状の備蓄品の開発に着手・成功し去年11月に販売を開始しました。このゼリーの備蓄品は、保存期間が5年で、カロリーの高いもの、ビタミンメインの商品、などバランスや栄養面でとても優れた商品となっています。
そして、防災備蓄食 ワンテーブルは2018年にJAXA宇宙開発機構と提携し宇宙で食べられる備蓄品も開発しました。閉鎖空間である宇宙は、避難所生活と共通点が多く水不足・栄養不足・ストレス環境などの問題解決にもつながっています。両面をカバーできる『BOSAI SPACE FOOD』は災害時にも介護食、宇宙食の「極限環境」で世界を股にかけて利用され、躍進していくことが期待されています。
気仙沼市 重富記者電話リポート
電話インタビュー
気仙沼市光洋高校旧校舎を活用した、市の東日本震災遺構・伝承館が去年3月にオープンしました。気仙沼まで三陸自動車道が開通したこともあり、多くの人が足を運んでいます。去年7月から始まった杉ノ下地区住民による語り部活動は、地区住民と、地元の階上中の生徒によって行われ特に階上中では、震災前から防災学習に力を入れているため、地震のあと避難するまでの時間やルート、避難行動などを調べ様々な形で発表をしています。(次回は3月11日中学生の語り部が予定されています)
震災語り部の利用者数が減少する中で「伝承活動」という意味で大きな期待も寄せられていますが、今後発生するかもしれない災害への備えをいかに呼びかけることができるか、重要な課題も持っています。