気仙沼市「コヤマ菓子店」小山 裕隆さん
林田悟志アナウンサー 電話インタビュー
気仙沼市魚市場前で130年続く老舗菓子店「コヤマ菓子店」。9年前の東日本大震災の津波で店舗が流出。5か月後に仮設店舗で営業を再開。そして去年11月、元の場所にようやく本設オープンしました。5代目店主の小山裕隆さんは「新店がオープンしてやりがいを感じている。カフェスペースを併設していますが、目の前で同窓会的な触れ合いも繰り広げられるなど有効に利用してもらっている」と感じているそうです。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言により、GW期間中の営業に支障が出た。本当は多くの方々に来店してもらいたいが「密」を回避するため「オンラインショップ」に注力。「おうちの時間セット(サブレとスタッフおすすめ焼き菓子セット)」といった新たな商品が人気を呼んでいるそうです。ただ、売り上げには影響が出ており、今後は毎週土曜日に若手スタッフによる「インスタグラム」ライブ発信を行ったり、直接のコミュニケーションが制限される分、新たなツールを使った顧客の獲得に力を注いで、店と街の発展に尽くしたいと話してくれました。
石巻市雄勝町「伝八寿司」加納 竜司さん
藤沢智子アナウンサー 電話インタビュー
先々月放送した東日本大震災特別番組「絆みやぎ明日へ」でお話を伺った石巻市雄勝町の寿司店「伝八寿司」の親方・加納竜司さん。仮設店舗の「おがつ店こ屋街」が閉鎖。新たに完成した「雄勝硯伝統産業会館」に併設する「雄勝観光物産交流館」内に新たな店舗をオープンするべく準備を進めてきました。
実は先月施設と新しい店舗がオープンする予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言により延期。津波から何度も立ち上がってきた加納さんにとってさらに不安の日々が続きましたが、ようやく今週21日にオープンすることが決まったそうです。加納さんは「密は作れないので、色々と工夫しながら軌道に載せていきたい。自分の腕をフルに活かして雄勝のおいしいものを存分に味わってもらいたい」と話してくれました。今後に期待しつつ応援していきたいと思っています。