石巻市雄勝町
一般社団法人ISHINOMAKI 2.0 阿部拓郎さん電話出演
藤沢智子アナウンサー 取材リポート
10月17日(土)に、石巻市雄勝町で防潮堤をスクリーンにして映画を上映するドライブインシアターが開催されました。主催は震災後石巻で「世界で一番面白い街をつくろう」と様々な活動を続けている一般社団法人「ISHINOMAKI 2.0」です。企画した阿部拓郎さんにお話をうかがいました。
上映された映画は子供向けアニメ映画「すみっこぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。当日には午後5時と午後7時の2回上映が行われ、招待した雄勝の小中学生含めてそれぞれ20組が、停車した車内でFMラジオで音声を受信して映画を楽しみました。
非日常的なシチュエーションを楽しんでもらいたいとの思いがあり、以前からドライブインシアターを企画していました。今回コロナ禍での開催であったため、こうした形式での上映会はまさに理想的でした。
この防波堤をたまたま見つけた時に、映画上映にぴったりだと直感したそうです。そこから「雄勝町渚泊推進協議会」阿部さんと出会い、雄勝の方々や役所との調整をして、上映が実現したといいます。「雄勝を好きになってもらう」というテーマも掲げ、上映当日には雄勝町内の飲食店の出店なども企画しました。
防波堤を活用した上映会について、「暗い」「静か」という観点から屋外での映画上映はよかった、防波堤の活用の幅が広がった、などの声があったそうです。今後も雄勝の方々と二人三脚で、積極的に映画上映を行っていきたいとのことでした。
石巻市鮎川浜
千々松商店 千々松正行さんへのインタビュー
藤沢智子アナウンサー 取材リポート
千々松商店は、石巻市鮎川浜でブローチ、ペンダント、根付けストラップなど、クジラの歯を使った工芸品を製作販売しています。東日本大震災で被災しましたが、「ホエールタウンおしか」に仮設商店街から移転し、本設営業を始めています。ご主人の千々松正行さんにお店の由来をうかがいました。
昭和3年創業の千々松商店ですが、震災前は海のすぐそばにあり、千々松さんは海を間近に感じながら生活してきたそうです。千々松さんは小さい頃から細かい作業が好きで、お父様の作業を一番そばで見ていました。大学に行き、就職活動を考えた時に、千々松商店を継ぐことを決め、お父様のもとで仕事を始めました。
震災の日、千々松さんは仕事で石巻市内にいて、車の中で一晩過ごしました。次の日歩いて帰る途中に震災の被害を目の当たりにし、自宅被害の不安もこみ上げてきました。お父様も間一髪で避難しており、お互いの無事を確認できましたが、自宅は流されてしまいました。チリ津波を経験していたお父様はその時と同じ逃げ方をして助かったということでした。
次週、仕事の再開から今後の目標についてお話しをうかがいます。