東松島市 漁師民宿 桜荘 桜井賀代子さん
伊藤晋平アナウンサー 取材インタビュー
桜井さんは東松島市宮戸にある「漁師民宿 桜荘」の女将です。ご夫婦で営んでいる桜荘は、夫の幸作さんが漁師をされていて、その日に獲れたおいしい魚料理が味わえる民宿です。
東日本大震災時、桜荘は高台にあるため、津波の被害は免れましたが、震災の揺れで建物が被災します。息子さんたちからは民宿をやめ、仙台に来たらどうかという提案もあったようです。しかし、東松島市宮戸は幸作さんが生まれ育った場所であり、この地の自然や海の幸に助けられてきたといいます。賀代子さんも長年子育てをしてきた場所を離れることにためらいを感じ、震災後も民宿を続けると決めました。その後多くの常連さんが来てくれたそうです。
お客様を温かく迎え、幸作さんが獲ってきたおいしい魚料理でもてなしてきた桜荘ですが、現在はやはり、新型コロナウイルスの影響が大きいといいます。自分たちの努力ではどうすることもできず、仕事を奪われてしまっていますが、生きているから前を向いていることができると、おっしゃっていたのが印象的でした。震災を乗り越え、多くの方に喜びや楽しみを届ける桜荘。少しでも早く仕事が戻るといいなと思います。