3.11みやぎホットライン

月曜 19:00~19:30
tbcラジオ AM 1260kHz

radikoで聴く

2021年6月14日(月)放送

石巻市 みやぎ東日本大震災津波伝承館 斎藤敏子さん
守屋周アナウンサー 取材リポート

今月6日、石巻の南浜津波復興記念公園内に、みやぎ東日本大震災津波伝承館がオープンしました。震災の記憶と教訓を後世に伝え、次なる災害への備えを全国・世界・次世代に発信していくことがテーマとなっています。
館内には解説員がいて、震災当時のことや、施設の概要について説明してくれます。解説員でもある、石巻観光ボランティア協会会長の斎藤敏子さんによると、施設の周囲を木で囲っており、木が育った時に守れるようするためだということです。また、施設内の柱の高さ6.9メートルは、実際津波被害を受けた高さです。過去のチリ地震津波を伝える場が少ないと感じた斎藤さん。東日本大震災時、一人ひとりがどう行動したかの証言を伝える画面展示を用意することで、過去の経験からいざという時どうすればいいのかを自分事としてとらえてほしいといいます。
実際にこの施設に訪れた人々からは、当時のことを思い出し、いざという時にどのように避難するのかを考えるきっかけになったとの声もありました。
県内外の3.11伝承ロードの紹介や、県内各地の語り部の方からのメッセージ動画も見ることができます。目で見て、音で聞いて、様々なことを感じてもらい、この伝承館を起点に県内各地の被災地に足を運んでもらいたいということです。

くりこま耕英震災復興の会会長 大場浩徳さん
根本宣彦アナウンサー 取材リポート

この6月で、岩手・宮城内陸地震から13年を迎えました。被災地のひとつ栗駒山の中腹にある栗駒市耕英地区の住民は、市から避難指示が出され、地震発生直後から1年近く自由に自宅に帰れない日々が続きました。東日本大震災後には原発でイワナの風評被害があったり、一昨年の台風被害、去年からは新型コロナウイルスの影響があったりと、様々な試練があったといいます。そして、大場さんをはじめ耕英地区の皆さんが共同経営する観光施設「山脈ハウス」の営業終了が正式に決定しました。
1989年に営業を開始し、観光や様々な催しの拠点として利用されたり、地域の集会所としても活用されていました。組合員が減ってしまい、維持費の負担も大きくなる中での今回の決断となりました。
大場さんご自身では農業を営んでいますが、今年はイノシシが出没し、畑を荒らされてしまいました。被害を受けながらもいちごや大根の生産に懸命に取り組みます。この13年間で耕英地区の過疎や高齢化はさらに進んでしまいました。そうした中でも、大場さんは今後について、地域のために農業をはじめ、やれることを精一杯頑張っていきたいとお話してくれました。

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

バックナンバー一覧

3.11みやぎホットライン
トップに戻る