石巻市 かどのわき町内会会長 本間英一さん
守屋周アナウンサー 取材リポート
震災で大きな被害を受けた石巻市門脇地区の町内会が、この10年間に発行したコミュニティニュースを1冊の本にまとめました。地震発生直後の避難所での生活、当時の日々の出来事、ボランティアの方々との交流などが写真とともにつづられています。
この本を作った、かどのわき町内会会長の本間さんによると、震災当時の記録が少なく、ボランティアの方が増えると、どんな内容で、どんな方が来たか、写真付きで残す必要性を感じたからということです。実際に門脇には、震災直後から多くのボランティアが入り、様々なイベントが開催されました。落語やオペラ、さらにはボランティアで出会った人同士の結婚式もありました。
震災後10年の間に、災害公営住宅や、南浜復興記念公園ができ、インフラ整備が着々と進んできました。その中で、住みやすいまちとなり、ボランティアの力も借りながら、自分たちでコミュニティを作り上げてきました。震災直後の貴重な記録で、そうした歩みを改めて振り返ることができればと思います。
仙台市防災・減災アドバイザー折腹久直さん
根本宣彦アナウンサー 取材リポート
大雨災害から自分の命を守る為に覚えておきたい避難情報についてお話を伺いました。これからの季節、突発的なゲリラ豪雨と呼ばれるような雨や線状降水帯の発生、そして台風シーズンに突入していきます。万が一、住んでいる市町村から避難情報が発令されたときには、その情報の意味を正しく理解し、どのように行動すべきか、普段から考えておく必要があります。
今年5月からは、市町村が発令する避難情報の名称などが変更されています。避難勧告などの避難情報に併せて、5段階の数字「警戒レベル」がありますが、このレベル3が「高齢者等避難」となっています。さらに、危険な場所から全ての人に避難が呼びかけられるのが警戒レベル4「避難指示」。そして、警戒レベル5「緊急安全確保」が発令されるタイミングというのは、避難を行う時間がない切迫した状況、あるいは既に災害が発生した状況です。警戒レベル4「避難指示」が発令された段階が、避難を始める最後のタイミングということが重要になります。
大雨の時は外に出ることにもリスクがあるため、ハザードマップで自宅付近の災害リスクを確認し、様々な避難行動をイメージすることが大切です。