陸上自衛隊多賀城駐屯地広報室 大内貞昭さん
藤沢智子アナウンサー 電話インタビュー
先週に引き続き、陸上自衛隊多賀城駐屯地広報室の大内さんにインタビュー。
水がひいた後の多賀城市は、足の踏み場もないほど散乱し、変わり果てた姿だった。物資の供給のためには道路の確保が必要だった。人がいないか目視で確認をして歩き進めた。3~4日ほどかけ確認した後、重機で道路を拡張し、車が通れるようにした。不眠不休の作業だった。電話も不通で、隊員は家族と連絡が取れていない状態。大内さんは、奥様が乗っていた車種を見つける度に不安になった。
現在、1時間以内に救助の体制を整えられるよう訓練をしている。「ああすればよかった」の後悔はいまだにある。震災を経験していない隊員にも、駐屯地にある資料館でパネル、ビデオを通して語り継いでいる。震災での自衛隊の活動を見て入隊した隊員もいる。そして震災を知らない隊員もおり、被災地域に行き、当時の状況を説明しながら危険な箇所を教えている。
震災で自衛隊の組織力を改めて感じた大内さん。もし、他の地域で災害があったならばすぐに向かって恩返しをしたいと語った。