仙台市防災減災アドバイザー 早坂政人さん
根本宣彦アナウンサー 電話インタビュー
今月は能登、千葉、伊豆諸島、トカラ列島など各地で震度5弱以上の地震が相次いで発生した。6月は県民防災の日、1978年宮城県沖地震から45年、岩手宮城内陸地震の発生から15年となる。いざという時の対応の仕方、日頃の地震への備えについて、仙台市防災減災アドバイザーの早坂政人さんに話をうかがった。
緊急地震速報を聞いたときは、慌てず、まずは落ち着いて身の安全を確保。自宅や建物の中では、体を低くして、机の下にもぐって揺れがおさまるまで動かないことが重要。屋外では、ブロック塀や自動販売機が倒れてきたり、看板やガラスが落下する恐れがあるため注意。屋内にいるときと同様に、体を低くして、鞄などで頭を守ってほしい。エレベーターでは、全ての階のボタンを押して、すぐに降りる。車の運転中は、急ブレーキはかけず、ゆるやかに速度を落としながらハザードランプをつけて、周りの車に注意を促すことが大切。
備蓄について、食べ物は1週間分あると安心。日常的に食べているものを少し多めに買って、食べた分だけ買い足す「循環備蓄(ローリングストック)」がおすすめ。カセットコンロや水、非常用のトイレ、スマホ用のモバイルバッテリーもあると便利。
仙台市では6月12日の県民・市民防災の日にあわせて「仙台市シェイクアウト訓練」を実施している。「シェイクアウト訓練」とは、事前に登録した方が、指定された日時に「まず低く」「頭を守り」「動かない」を合言葉にして、机の下などに潜って1分間地震から身を守る。この行動を習慣づけるための訓練だ。参加登録は、仙台市HPや仙台防災ナビのウェブサイトのほか、FAXや郵送でも受け付けている。詳しくは区役所などに置いてあるチラシやHPにご連絡ください。訓練の日時は、6月12日(月)午前9時45分に地震が発生したという想定で行う。
七ヶ浜町湊浜地区 区長 江口龍市さん
増子華子アナウンサー 取材リポート
今月14日に七ヶ浜町の湊浜児童公園で運動会が行われた。今年で69回目となる歴史ある運動会で、子どもからお年寄りまで約100人が参加。新型コロナウイルスにより、今年が4年ぶりの開催。湊浜地区の区長を務める、江口龍市さんにインタビュー。
開会の挨拶では「顔と名前をぜひこの機会に、子どものことも大人のこともおじいちゃんおばあちゃんも覚えてもらいたい」と話した。玉入れ、デカパン競争、パン食い競争など様々な競技を実施。
人口の減少は全国の様々な自治体が直面している問題。港浜地区の小学生は17人。江口区長は「地域の大事な子どもたちを守っていかなければいけない」と語る。
湊浜地区は昭和50年代に高台に移転したため、東日本大震災では死者、怪我人ともにいなかった。お年寄りが子どもを見守り、子どももお年寄りを機に掛けるようなまちづくりを目指している。