「能登半島大雨災害から2か月」
石川県輪島市南志見地区 中川直哉さん
松尾武アナウンサー 電話インタビュー
9月に起きた能登半島大雨災害の被害について、6月下旬に能登半島地震の現地取材でお話を伺った石川県輪島市南志見地区にある南志見住吉神社の宮司・中川直哉さんにお話を伺った。
河川が氾濫した所もスピーディーに復旧作業が始まっているが、河川の周りには流木がそのまま残っていて見た目はまだまだひどい状態だと中川さんは話す。仮設住宅が周りの水田に比べると少し高い場所にあったため被害はなかったが、川の水位を見て氾濫しそうだと分かり、消防が避難をするようにと放送すると直ぐに高台の旧小学校に避難したと中川さんは当時の様子を振り返った。
地震に続いて豪雨の災害もあったことに対しては、復興復旧が始まったこのタイミングでの水害に、地域の皆さんはがっかりしたと悲しんでいる、中にはもう南志見地区には住めないと出て行った人もいると中川さんは話した。
「元和2年仙台地震について」
東北大学 蝦名裕一准教授
根本宣彦アナウンサー 取材レポート
1616年元和2年に仙台で発生した地震について東北大学災害科学国際研究所の蝦名裕一准教授にお話を伺った。
この地震については仙台藩の歴史書に記録され、石垣や櫓などがことごとく破損したという記述があり、数年前には発掘調査で地震で崩れたであろう石垣が見つかり、被害が実証されている。この地震では沿岸部で津波が派生していたという説が述べられてきたが、歴史的根拠のない「偽津波」であり、1611年慶長16年に慶長奥州地震津波が影響していると蝦名准教授は話す。