「女川町 Base ございん」
Base ございん 遠藤ヒロ子さん
佐々木夏音アナウンサー 取材リポート
2022年に女川町清水に絵本作家・児童文学作家の直筆画を公開する展示室「Base ございん」がオープン。この展示室は東日本大震災の津波で両親を亡くした遠藤さんとその妻ヒロ子さんが再建した実家に併設されている。ヒロ子さんの母親の福島県金谷町にあった実家を移築再生された古民家。江戸時代末期から築160年の歴史を持つこの家の木材や建具一つ一つに刻まれた歴史を繋いでいき、女川と福島の交流が生まれる場所にしたいという孝悦さんの思いから、この古民家を拠点にそば打ちや味噌づくり教室、子ども達への学習指導など地域活性化のため精力的に活動を続けていた。
活動の中でも中心となっているのが、絵本作家・児童文学作家の直筆画展示室「Base ございん」。東日本大震災発生当時、福島県で図書館司書をしていたヒロ子さん。被災地の子ども達を励ましたいという思いから、絵本の展示会や朗読会を開く中で、それを知った作家の皆さんから譲り受けるなどした原画およそ80点が展示されている。
子ども達が帰ってくるふるさと、そしてそのときに子ども達の心に残る『お土産』に、ここに飾られている直筆画がなればとヒロ子さんは話した。
【Base ございん】
住所:女川町清水1丁目19-5(女川運動公園近く)
電話:090-4889-0181