「能登半島地震から半年②」
輪島市 南志見住吉神社 宮司 中川直哉さん
能登町 松波酒造 若女将 金七聖子さん
松尾武アナウンサー 取材リポート
年明け1月1日に北陸地方を襲った能登半島地震。7月1日で発生から半年になった。地震発生直後の1月2日からMROラジオの放送を応援するため石川県に入り、七尾市の取材をした松尾アナウンサー。地震から半年を前に改めて石川県に取材へ。
南志見地区にある800年ほどの歴史を持つ神社・南志見住吉神社。そちらで宮司を務めている中川直哉さんは社務所でお供え物を片付けようとしていた時に地震に遭遇。外へ出ると神社は倒壊していた。津波が来るだろうと思い、すぐに高台に避難。その後避難所へ。
現在の自宅は基礎の部分が沈んだり、隣からの地滑りも。貯水槽が壊れて水道もダメに。7月30日、31日の例大祭に間に合うように一歩一歩片づけを進めていきたいと話す。神事だけでも執り行っていきたい、本殿は残っているからテント1つあれば神事はできる。神社は心のよりどころになるから再建できるように頑張っていきたいと中川さんは話した。
能登町で明治元年から続く酒造会社「松波酒造」は今回の地震で、酒蔵や作業場、自宅などが崩壊、地震当日や現在の様子を若女将の金七聖子さんにインタビュー。地震当日、揺れの続く自宅の3階から避難をした金七さん。ドアが開かず窓ガラスを割って避難をしたことや、自宅が倒壊している様子、そこから避難所となっていた松波中学校へ逃げるまでの生々しい体験を語っていただいた。自宅と酒蔵は全壊となり、今は解体作業が始まっている。解体の前に災害レスキューの力を借りて酒蔵から酒米を取り出し、現在は小松市の酒造会社「加越」の施設を借りて酒造りを続けているが、これまでの環境と違うので大変なこともあると金七さんは話した。