世界防災フォーラム「ワールド防災ウォーク東北プラステン」
根本 宣彦アナウンサー 取材リポート
23日から始まるウォークイベント。福島から青森までの太平洋沿岸を1ヵ月余りをかけて歩きながら、復興に取り組む人達、災害の記憶を残し、後世に伝えようとする人達、地域の発展を願う若い人達、全て
の人達が連携し、経験や活動を世界に発信します。東北大学災害国際研究所の小野裕一教授にお話を伺いました。
新型コロナウイルスの感染拡大もあり、実施が延期されていましたが、ようやく実施が実現することになりました。
1日あたり8~28キロ歩きます。いわき市の塩屋崎灯台を出発し、その後、宮城県内では山元町の震災遺構中浜小学校、名取市閖上、石巻市の大川小学校、気仙沼市を歩きながら、被災地の「今」を辿っていき
ながら、地域の方々のお話を聞いていきます。岩手県、青森県を歩き出発から2か月後の4月23日に八戸市でゴールする沿岸縦断の旅。まさに桜前線の北上に合わせての旅。1日1回はSNSで情報を発信すること
で、例えば「震災後の防災」といったソフト面での「被災地の今」を発信していけたらと話して下さいました。アポイントを取らず、その日出会った人達から1つ1つの話を聞いていく…筋書き通りにいかない
ものの、まさに「生」の声「真」の声が聞ける貴重な機会になるようです。
震災から11年を迎える3月11日は気仙沼市にいる予定の小野教授。震災の翌年から被災地を見つめ復興に向けた研究に取り組んできました。「本当により良い復興になっているのか」その検証に加えて、風化が
進む「震災」を正しく後世に伝えていくために必要なこと「災害は忘れなければやってこない」というキャッチフレーズを持って「忘れないようにする」ための1つのツールにしていきたいと話して下さいま
した。「ワールド防災フォーラム」と書かれた白い法被を着て歩いている人達を見かけたら声をかけてみてはいかがでしょうか?