「たき火と薪小屋づくり」荒浜のめぐみキッチン
長南ディレクター取材リポート
以前、番組では直径16Mの丸い田んぼを舞台に「賢治と焚き火と丸い田んぼ」という朗読イベントを紹介しましたが、きょうは再び仙台市若林区を訪れ「荒浜のめぐみキッチン」のメンバーが行う「荒浜を歩く」を取材してきました。
参加者はメンバーと市民あわせて10人程度で、未だ地盤整備が続く荒浜の街を歩きます。最初に向かったのは、自宅を津波で流された貴田慎二さんが所有する土地で、跡地に残った住宅の基地を活かし、カルベ・ディエム・パークというローラースケート場を震災の翌年の11月から営んでいます。「震災があったことはいずれわからなくなる」・・・。この考えを払拭したいと思って、「覚えていられる場所」として住宅基盤を利用した場を残したそうです。
その後は、長年荒浜に住んで漁業を営んできた佐藤優子さんの作業小屋「よしおさんの番屋」へ向かいます、倉庫は全部流されてしまいましたが優子さんとおじいさんの思い出の場所でもあります。幼少の頃に上がった鯨の話や、松林のなみこ(なめたけ)採りの話などの話を語ってくれました。自然と共生し、その恵みに感謝して日々の生活を送ってきた荒浜の姿に触れることができました。
その後「海辺の図書館」まで歩き【荒浜】に伝わる生活を感じられる土地で、その土地に住んでいた人たちから直接話を聞きながらあるくことで、その土地を深く思い出とともに知ることができました。未だこの地に足を運べない元住民の方々のため、震災遺構となった荒浜小学校を除くと未だ目立った建物がない仙台市若林区の荒浜にも、人々の思いが生きていることに気が付かされた「荒浜を歩く」・・・。今後も荒浜の良さをメンバーはしっかり語り続けていきたいと話してくれました。
今後、2/9(日)からはいよいよ薪小屋作りが始まります。今後も荒浜のめぐみキッチンでは「たき火」を囲みその魅力を楽しむ予定となっています。
参加したい方は、こちらからお問い合わせください。