ごはんと麺の店 美晴 山川みゆきさん
林田悟志アナウンサー 取材リポート
亘理町荒浜で民宿「美晴」を経営していた山本さんに取材しました。
震災で全壊した民宿は閉店、のち2015年6月亘理町東郷に場所を移しご飯と麺の店「美晴」として復活、民宿時代からのお馴染みさんと山元町の新規のお客様でにぎわっています。
2011年から2015年の4年間、山川さんは福祉関係で作業指導員の仕事をしていました、それはお店を再開できると思っていなかったからです。震災後ご主人も亡くなってしまい、今後の人生は民宿とは別の仕事をして生きていくと思っていました。
しかしお店再開について息子さんに相談したところ、店を気にしていたご主人の気持ちを大切にしたいという思いがけない返事が返ってきました。息子の弘嗣さんも結婚をし人生の転機を迎え、いろいろな感情が入り混じっていた頃だったようです。
現在、亡くなったご主人の意思「何か荒浜らしいラーメンを作りたい」という言葉の通り「鳥の海ラーメン」を開発、お店の看板メニューになりました。お店の場所が東郷に変わっても、民宿時代のお客様がはらこ飯を堪能しに来てくれています。これからもお客様といっしょに荒浜の変わらぬ味を守り、提供していきます。
ごはんと麺の店 美晴
亘理町東郷147-7 電話: 0223-36-9909
気仙沼支局 重富記者 電話インタビュー
スタジオ生電話
気仙沼の2019年は「繋がる年」。三陸自動車道が早ければ来月にも気仙沼市南部の本吉町と仙台港北ICが繋がります。3月は気仙沼光洋高校校舎が震災遺構として開館するほか、魚市場が整備されます。
そのほか、気仙沼大島大橋が4月7日に開通、現在2400人が暮らす大島と本土が繋がります。今までフェリーで片道25分かけて島民のみなさんは移動していましたが、悪天候で島が孤立してしまう危険性をはらんでいました。その島民の「命の橋」が、「復興のシンボル」として誕生します。
島の方々の中には治安や環境の変化に対して不安の声もありますが、救急車の緊急搬送や本土との行き来が楽になるなどメリットもあり、これからは気仙沼大橋開通に向けて島民の方々も心の準備、橋をうまく活用するための心構えをしていきます。