女川町水産業体験館あがいんステーション
阿部真知子さん 電話取材
(聞き手)藤沢智子アナウンサー
女川は、風が強い1日でした。新年度が始まりましたが、桜は仙台のあとにきれいに咲きそうです。3/29に宮ケ崎地区に整備された災害公営住宅28戸の鍵の引き渡し式を行いました。これにより、町は859戸全ての災害公営住宅の整備を完了しました。山を削って標高65Ⅿのあたりにできた住宅は、女川湾を見渡せる場所が近いため風がとても強く、寒さも少し強く感じられます。鍵の引き渡し式は、町長から直接渡され、受け取った住民の皆さんは、震災から7年経過したその時間も考えさせられた、というお話もありました。
さて、今一番女川に元気を与えてくれているサッカーチーム、今年JFLに昇格した『コバルトーレ女川』が昨日地元開催で試合を行いました。女川町を拠点とするコバルトーレ女川は、3/11に浜松で昨年の王者、ホンダFCに敗れてしまいましたが、きのうは石巻市総合運動公園石巻フットボール場でホーム開幕戦を迎えました。試合には敗れてしまいましたが点を決めた時は、応援団が一体になって歓喜にわきました。
TTT(TSUNAGU TeenagerTourGuide)
古野真也アナウンサー取材リポート
3月28日に愛知県から視察に来た高校生のみなさんに、TTTメンバーの武山ひかるさんたちは震災の語り部を行いました。同年代のみんなに話すということもあり、高校生ができる、高校生の視点に立ったワークショップです。いつもと少し違う年齢層の方に話すため、自身の経験などを含め話します。野蒜地区、大曲地区、あおい地区などを視察した後に行ったグループワークは、さらにいっそう有事を考えさせられる場所でした。
愛知県の高校生たちは今後発生するかもしれない南海トラフに備えて、彼女たちが実際に経験した避難所づくり(組織作り)のワークショップに想像を張り巡らせますが、やはり体験したことのない緊急時、有事であるため、頭を悩ませます。ワークショップの最後には「万が一の時は、自分たちが動かなければならない」という結論を同じ年の生徒たちから直接話を聞いたため、すっと心の中に防災、減災の意識が芽生えました。宮城と愛知の高校生たちの高い防災意識は、今後絶対に役に立つ情報であったと思います。