仙台市 ハム・ソーセージ専門店アインベルク
小笠原遥アナウンサー取材リポート
仙台出身の店主・松本力さんはサラリーマン生活をやめて、かねてから希望していた食肉加工会社でソーセージを作る仕事、職人になるために茨城県守谷市で修業を積んで、食肉加工技術を学びました。
2011年には静岡県御殿場市にあるハム・ソーセージ専門店の責任者として仕事をしていましたが東日本大震災の発生から、生まれ故郷の仙台に戻りたい気持ちが強くなり、念願かなって今年9月に故郷・仙台で自身のお店をオープンしました。
宮城仙台の名物、練り物文化のひとつである「笹かま」もソーセージ作りと一緒。地元で受け継がれてきたシンプルな笹かま作りには、自分が思う「職人のココロ」に共通点があると考えています。震災後、自らが大切にしてきた故郷仙台で念願のヨーロッパの技術を用いたこだわりのハム・ソーセージ専門店をオープンできたことに喜びを感じながら、宮城産の新たな名物になるよう、日々ハム・ソーセージづくりに精進しています。
女川町 鷲神大道地区「串焼きたろう」千葉静郎さん
伊藤晋平アナウンサー取材リポート
女川ポスター展で有名になった「ツイッター?やってないけど、つぶ焼くよ」のキャッチコピーのポスターで一躍有名になった、女川町の串焼き屋さんの店主千葉さんは、現在、新しい店舗での営業に向けて準備をしています。
これまで千葉さんはきぼうの鐘商店街で営業を続けてきましたが、商店街が終了する2年前に自宅を石巻に構えたことをきっかけに、夜の営業をやめてテイクアウト専門店として営業を続けてきました。
きぼうの鐘商店街で営業していた時は、ポスターのキャッチコピーに魅せられて日本中からお客さんも立ち寄ってくれてうれしかった、と語る千葉さん。震災が無かったら…そう思う日もあったそうです。しかし、今後は女川に生まれ育ち、もらった命だからこそ女川の街のためにこれから恩返しの真似事でもできればな、とつぶやきます。
9月30日をもって商店街は終了となりましたが、震災7年目を迎える年明けに「串焼きたろう」は新店舗で店を続けることに決まりました。今後も、その人懐っこい笑顔に会える場所ができるのが楽しみですね。