亘理町 サーフショップトリトン 高城定さん
佐々木淳吾アナウンサー 取材リポート
亘理町長瀞でサーフショップ「トリトン」を営む高城定さん(49)は、白石市出身で地元に一番近いという理由で、亘理町でサーフィンをはじめ、以後32年間この道一筋、仙台のサーフショップに勤務した後、独立して亘理町に移住しました。
現在の場所に「トリトン」を開店して12年です。震災で自宅と店舗が被災したものの、お店はその年の夏に元の場所で再開しました。今回はそのお店「トリトン」でサーフィンとの出会い、魅力をお伺いしました。
一目ぼれしたサーフィンと出会ったのは、高校の時です。波がくるかもわからないものを待って波に乗る…海に出向かないとわからない景色と、海から見る景色に魅せられたのがサーフィンとの出会いです。
震災でお店は被災、サーフィン仲間は2人亡くなってしまい、大津波の被害の大きさを目の当たりにしました。もちろん亘理の海にも入れない期間が続きその後、自粛期間を待ってサーフィンを始めたときは、波が津波に見えて恐ろしく感じたこともあったそうです。しかし、サーファー仲間の支援を経て「トリトン」は亘理町長瀞で再開することができました。
佐々木アナは、高城さんに海はこわくないのですか、と質問をぶつけたところ、「怖くないって言ったらウソになっちゃいますけど、海に助けられてもきているので…あの日海に裏切られたくらいです。仲間がいるという素晴らしさ、団結力は震災がなかったら感じられなかった」とお話しくださいました。今後も高城さんは、震災の教訓を分かち合い、宮城の海のすばらしさについて発信し続けていきたい、とも話してくれました。
津波のあとの十三浜 -復興への祈り- 佐藤清吾さん
藤沢智子アナウンサー取材リポート
昨日12月3日(日)に石巻市で行われた「津波のあとの十三浜 -復興への祈り-」の出版記念パーティに取材に出かけました。佐藤清吾さんは、昭和16年十三浜大室で生まれ、家業は半農半漁、昭和42年に分家になり山林田畑を譲られるも漁船に乗り、その後会社勤務を経て十三浜漁協代表理事組合長になりました。
この「津波のあとの十三浜 -復興への祈り-」は、佐藤清吾さんが直面した震災直後の思いや、浜や地域の復興の道のりについての貴重な記録です。本には震災後から、復興これまでの道のりを詳しく記してあり、亡くなった家族、親せき、友人のために記録に残したそうです。震災時には、大事な家族(妻と孫)が津波にのまれてしまい最愛の家族を失います。失意の中、現在までを残した書籍は、下記にて取り扱いを行っています。
〒986-0017 石巻市不動町1-10-10
TEL(FAX)0225-96-2008 090-2950-6176
担当:齋藤みや子さん