名取復興文化祭 名取サポートセンターどっとなとり 菊池真理子さん
古野真也アナウンサー取材リポート
11月5日(日)に名取市文化会館大ホールにて「名取復興文化祭」が開催されました。ご高齢の方々の参加が多く、訪れた方々はお友達と談笑しながら演目を楽しんでいました。このイベントは、尚絅大学と名取サポートセンターどっとなとりの共催で、被災された方々、地域のコミュニティづくりを支援するサロン、地域の方々が参加する会です。
会場内の手作りの看板は、今回参加できない人たちが加わり制作していて、地域の方々が大勢関わる文化祭となっています。会では名取にゆかりのある民謡や踊りが演目として披露され会場には毎年文化祭を楽しみにしていらっしゃるという観客、演者さんが文化祭を通して元気をもらって心から楽しんでいました。
震災後にひとりになってしまった方々も、この文化祭という目標のために参加・交流し、ひとつにまとまることが醍醐味、励みにしているというお話も会場からは聞こえてきました。ゆくゆくは地域の方々が自主的に地域の活動として、名取の地域の活動として、心を表現する場になっていくことが目標です。来年の文化祭も「まちのおまつり」として盛り上がっていくことに期待が持てます。
石巻市「カー・シェアリング」の今 日本カーシェアリング協会 吉澤武彦さん
林 朝子アナウンサー取材リポート
震災で多くの方が、大切な車を流されその人々の移動手段になればとはじまったこの取り組みは、1台の車を複数の人たちが共同で利用できる仕組みで、移動手段、仮設住宅でのコミュニティ誕生へのきっかけになるなど大きな役割を果たしています。
人々の「足」から、地域、暮らしをよりよくするための手段に変わり、現在は使用方法やルールも利用する方々とともに発展してきました。月の予算がオーバーすると、みんなで旅行を企画して参加費を募るなど楽しく工夫されています。
利用者の方々は「病院」「買い物」などで車を利用してカーシェアリングの便利さを確認していて、免許を返納しても、買い物ツアーやランチツアーなど自分で運転しなくてもよいことが、人気のひとつとなっています。利用者は、もっともっとみんなに知ってもらい、参加してほしいと思うまでになりました。
日本カーシェアリング協会の吉澤さんは、電気自動車を使った防災活動にも力を入れていて、なかでも吉野町復興住宅では太陽光パネルを設置していざというときのために使用方法を確認したり、車を利用した防災訓練などを行っていたりと、新しい取り組みにも着手しています。もっともっと石巻市に根付いていくためへの努力は今後も継続して行われ、石巻市の市民の皆さんのためのスタート地点だとも話してくれました。