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2017年6月12日(月)放送

~宮城県沖地震からきょうで39年(発生:1978年6月12日)。6/14は宮城内陸地震発生から9年~

市民防災の日 折立小学校避難訓練
林朝子アナウンサー取材リポート

1978年6月12日、午後5時14分、Ⅿ7.4(震度5)の宮城県沖地震が発生。仙台市域で亡くなった人は16人、10,119人が負傷、4,385戸が全半壊しました。当時50万人以上の都市が初めて経験した都市型地震…亡くなった方11人はブロック塀の倒壊により犠牲になりました。

きょうは、市民防災の日に合わせて仙台市折立小学校で行われた避難訓練の模様をお伝えます。小学校では仙台市内で最大震度6強の直下型地震という想定で行われました。今回行われたのは「シェイクアウト訓練」という2008年アメリカで始まった訓練の方法で、指定された日時に参加者がそれぞれ自分の身を守るために一斉に行動をとるというものです。
仙台市ではホームページで事前に参加登録をする仕組みで、仙台市では4万900人あまりの市民が参加しました。取材をした折立小学校では児童、教職員合わせて250人が参加しました。子どもたちは机の下にじっと身を隠した後先生の指示を待って避難行動をとりました。
きょうの訓練では、仙台市地震防災アドバイザーの及川由佳里さんや折立地区の地域防災リーダーの一人山崎寛さん(77)の話に身を傾け、地震発生時に身を守る「3つの安全行動(まずは低く、頭を守り、動かない)」を確認しました。
直下型地震の場合は、とにかく身の安全を守ることが優先されます。【天災は忘れる暇もなくやってくる】…折立地区は地滑りで道路が陥没したり自宅が半壊したりと大きな被害を受けた場所でもあります。子どもたちも、日ごろからの練習を忘れずに防災教育への意識をさらに高めさせました。

宮城県内陸地震から9年。栗原市耕英地区取材リポート
根本宣彦アナウンサー取材リポート

栗原市耕英地区で土石流にのまれながらも一命を取り留めた駒の湯温泉の経営者、菅原昭夫さんにお話を伺いました。
2008年6月14日に岩手県・内陸南部を震源とするⅯ7.2の地震で震度6強を観察した栗原市では、17人がなくなり6人が行方不明となりました。
土石流により温泉宿は全壊、家族や従業員合わせて7人がなくなりました。

駒の湯は、一昨年10月、日帰り温泉「駒の湯」が営業を再開、去年8月には「そばカフェ・こまのゆ」も完成しています。しかしまだまだ「駒の湯温泉再開」のニュースが届いてないのか、お客様は少ない状況です。大きな窓ガラスから見える雄大な自然をみながら温泉に入ることが好きな仙台市から訪れた男性は、発見400年、開湯400年を迎える駒の湯温泉のファンでもっとたくさんの利用者があれば、と心配しているようでした。
現在、栗駒耕英地区では「イワナの養殖」や「イチゴの栽培」が継続して行われています。人口減少が続く中で元くりこま耕英震災復興の会 会長の大場浩徳さんは、住民たちが長い歴史の中で生業としてきたものを大事に受け継ぐために現在、地域の方々に声がけして「イチゴ栽培」の復活を手掛けています。耕英のイチゴは、宮城県内に出荷はされていませんが業務用として東京へ出荷されています。甘くておいしいイチゴは大変好評をいただいているようです。
さて、今年も耕英地区の「イワナ祭り」が9月10日に行われます。豊かな自然ゆったりとした時間を、四季折感じられる栗駒市へぜひ足をお運びください。

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

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