仙台市鳴瀬サロン 代表 高橋あきらさん
鈴木実森アナウンサー
仙台市鳴瀬サロンは、東松島市鳴瀬町で被災された方々が毎月第2土曜日に仙台市青葉区中央市民センターに集まり交流しているサロンです。仙台に定住を選んだ方や、鳴瀬町に戻った方々達が集合し、交流会は12月10日で53回目を迎えました。今回は25名の方々が参加し、近況報告や誕生日のお祝いなどを行いました。
東松島市鳴瀬町は隣近所のつながりが強いエリアだったため、今の生活・新居での暮らしには慣れたものの淋しさが募り、参加しているという方もいらっしゃいました。
震災から5年9か月がたちそれぞれの環境に変化がありましたが、代表の高橋さんは「1回目のサロンは、笑いが少なかった交流会も、会を重ねるうちにボランティアさん達の協力を得て参加者の笑顔も増えてきました。」と振り返ります。
今後も、毎月第2土曜日に仙台市青葉区中央市民センターで交流会は継続します。この空気感が懐かしい方の参加をお待ちしています。
多賀城市復興商店街から自立再建「居酒屋CHA-CHA」
林 朝子アナウンサー
陽気な音楽が流れる飲食店「居酒屋CHA-CHA」は、JR仙石線の多賀城駅から徒歩1分の場所にあります。11月にオープンした、オールドアメリカンの雰囲気が印象的なお店です。以前は仮設商店街「わいわい村」で店舗を構えていましたが、商店街が去年6月に入居期限となった事を機に、1年半かけて「本設」移転を果たしました。
居酒屋CHA-CHAは、40年前に菊地さんのお父様が「小料理茶々」として開いたお店でした。父の仕事に憧れて店を継ごうと決めた矢先の東日本大震災。「いつかはお店を」という気持ちを持ちながら、仮設商店街が閉店してから銀行の融資700万円を経て、念願かなっての店舗再開です。
以前の復興商店街「わいわい村」には24店舗が入居していましたが、現在20店舗程のお店が自立しているとのこと。自治会長を務めていた菊地さんが最後の出店になったそうです。
宮城県内各地の復興商店街が期限を迎え、各々が旅立つ時期(自立再建)の節目に面していることについて「被災された店主の皆さんも再出発は本当に大変だと思います。体力も気力も必要な大変なことだと思いますが、前向きにみんなが前進していければうれしい」と話してくれました。