山元町 八重垣神社再建について
リポート 佐々木淳吾アナウンサー
山元町笠野地区にあった八重垣神社を、震災前のように再建しようと現在取り組んでいる方がいらっしゃいます。500年以上代々神社を守ってきた宮司の藤波しょう子さんです。
平安時代初期の807年頃に建立されたという八重垣神社は、海から500mの場所にあったため津波に流されました。現在山元町笠野地区は、新たに住宅を建てられない津波防災地区に指定されています。亡くなった方が多いこの地域にやはり歴史ある寺や神社が必要だという地域のみなさんの意見に背中を押されているようです。
今後も再建に向けた支援を必要としています。協力、お問い合わせは090-3365-0646(藤波さん)までお願いします。
東松島市 農業法人アグリードなるせの取組み
リポート 伊藤晋平アナウンサー
東松島市にある農業生産法人「アグリードなるせ」は平成18年に設立されました。震災後、東松島市の田畑をいちはやく除塩作業を行い米・小麦の生産を再開、去年8月には農産物処理加工施設が完成し、現在はお米や小麦粉の販売のほか「のびるバウム」というバウムクーヘンの加工生産を行っています。
こちらで仕事をしている門馬光昭さんと今野茂昭さんは、震災後仕事に従事しましたが、まだまだ理想の農業には追い付いていないようです。しかし従業員は若い世代の方が多いため、お互い刺激し合いながら、日々奮闘中です。加工・販売についても先輩方の意見を聞きながら経験不足部分の「弱み」を、若さで「強み」に変えていこうとしています。
宮城県でも珍しい若年層が多い「アグリードなるせ」。やさしい味が自慢の「のびるバウム」を食す時は、従業員のみなさんの顔を思い出しながら召し上がってみてください。