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2016年2月22日(月)放送

東松島市 小野駅前応急仮設住宅 武田文子さん
リポート:林 朝子アナウンサー

東松島市で「おのくん」と聞けば、ぱっとその姿が思い浮かぶ方も多いかもしれません。靴下に綿をつめて縫い合わせた「ソックモンキー」と呼ばれる人形で、アメリカの貧しい労働階級のお母さんが子どもへのプレゼントに、とお父さんの靴下を改良して作ったものが始まりといわれています。震災から1年後、小野駅前応急仮設団地では、お母さん達に手仕事と交流の場をということで「おのくん」作りが始まりました。当時自治会長だった武田さんは、付近の高台に自宅は再建済みですが仮設から全員出ていくまで見届けたい、と引越はまだしていません。
今後、2017年度中に仮設住宅に住んでいる方々は全員出ていき、閉鎖の予定。現在18世帯の方々が未だ仮設住宅で暮らしています。
武田さんは、仮設に住むおじいさん、おばあさんに今までいろいろ手伝ってもらったので仮設がなくなっても、送迎してでも皆が集まる場所を作りたいと話してくれました。
「おのくん」を買う=おのくんの里親になるということ。購入してくれた方々が「里帰り」として東松島市を再訪する時の集合場所が必要だからです。今、「おのくん」はJR陸前小野駅前に「空の駅」という制作・販売できる場所で購入できます。震災から5年経過しましたが、おのくんで今後も東松島を元気にしていきたい、とお話ししてくださいました。

YY防災ネット 代表 吉田亮一さん
リポート:伊藤晋平アナウンサー

仙台市太白区茂庭台にある「おひさま保育園」の理事長も務める吉田亮一さん。東日本大震災では茂庭台中学校の指定避難所の責任者として活躍されていました。現在はYY防災ネットの代表として、全国各地で地域防災についての講演を行い避難所の作り方を再現するなど当時の経験を伝えています。
震災前から、地域と中学校が連携して地域の防災意識を高めてきたことが震災の中でも発揮されたということ。地域の一員としての自覚を持って子どもも参加しないと、地域の防災はできないと伝えています。
もし、大人たちが仕事でいない時間帯に災害が起きたら、中心になって動くのは地域にいる子供たちです。東日本大震災は実際午後2時46分でしたが、茂庭台の子ども達は子ども達で指定避難所を作り、地域の大人達を呼びに行ったそうです。学校防災などいろいろな意見があり難しい状況ですが、PTAや町内会との連携、人と人とのつながりを強靭にして進めていく必要があります。
震災を経験した宮城の防災意識や実際に行われた避難指定所づくりは、地域住民が一体となってつながって行くことが重要であると、吉田さんは伝えます。成功事例をどんどん全国へ発信すること、さらに被災地で横の連携をもって再度確認することが大事だと話してくれました。

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

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