南三陸町歌津 伊里前福幸商店街 高橋武一さん
リポート:伊藤晋平アナウンサー
高橋さんは伊里前福幸商店街で「マルタケ大衆ストア」を営みながら商店街の組合長を努めています。伊里前の商店街は今年に入って現在の場所からほど近い場所に「仮設の仮設」という形で移転しました。2月7日にはグランドオープンが控えています。
移転は、3mかさ上げされた場所にありその後今の場所が5mかさ上げされたところで戻る予定となっています。予定では平成29年度中にオープン予定ですがその準備はスムーズではありません。今後の本設に向けて集まってくる経営者の気持ち・思いはとても強く同じ方向へ向かって進んでいくことについても「心配ない」と高橋さんは考えていますが、自分達が経営していくことでイベントや盛り上げの仕組みを再考しなければならないのではとの懸念もあります。特徴である広い駐車場も盛り土で面積が狭くなっていくことも心配です。
しかし希望もあります。本設のオープンまでに、新しく生まれ変わるこの伊里前で若者といっしょに起業して盛り上げていければとの思いがあるからです。もっともっとこの南三陸に活気が戻り、街の再生、新たな道を引き継いでもら得るのではないかと、期待し、よりよい南三陸の未来を描き商店街再生を目指します。
石巻市「東屋」 武山さとみさんインタビュー
リポート:藤沢智子アナウンサー
石巻市立町にあるふれあい復興商店街の中にあるお弁当や「東屋(あづまや)」の武山さとみさんにお話を伺いました。もともと石巻市釜谷地区の大川小学校向かいで1階が魚を扱うスーパーのような小売店、2階が宴会のできる料理店を武山さん一家で営んでいました。2階の宴会場は100人入る広さがある大きなお店だったそうです。しかしあの日の津波で鉄筋の大きな建物はあとかたもなく流されてしましました。当時さとみさんは配達に出かけていたため助かりましたが、一緒にお弁当を作っているお母さんは流されてしまいました。かろうじて山に上がってお母さんは助かったということです。その後親戚宅に避難し、「何かやらないといけない」と思っていた矢先にふれあい復興商店街の出店募集の新聞記事を見つけてお弁当屋さんとして再スタートをきることができたそうです。
2015年12月に閉店を迎える予定だったふれあい復興商店街は、今年10月まで期間が延長になりました。しかし武田さん自身お弁当屋として「東屋」を営業していこうかどうかはまだまだ迷っています。理由はいままでかからなかった家賃経費、物価や消費税増税問題を今後経営者として考えると「継続します」といえない状況だということ。継続については頭を悩ませますが、集団移転先は平成29年に上品の郷道の駅向かいの場所に決まっています。今後も悩みは続きそうです。