亘理町 ファーム幸/つばめ亭伊藤佳子さん
飯野雅人アナウンサー 取材リポート
亘理町荒浜で食堂を営む伊藤孝浩さん、佳子さん。食堂を始めたきっかけは復旧作業にあたる警視庁の方に食事(カレー)を振舞うためで震災をきっかけに2011年6月に営業開始しました。
もともとは野菜を扱う青果店。いつかはお店を持ちたいという思いがありましたが、つばめ亭はお店経営は夢が早まった形。場所は東部道路を超えてのすぐの場所にあり、津波被害の大きかった荒浜地区では数少ない飲食店でとても貴重な食堂です。
震災発生4年経った今、若い子育て世代やお年寄りにはまだまだ環境が良くなったとはいえない地で、料理を作るのが大変な人達に是非食べて欲しいと小分けされた惣菜を今はメインに提供しています。今後はつばめ亭を荒浜の人たちの憩いの場にしたいと更に野菜の直売も行っています。
山元町 山元いちご農園 岩佐隆社長
伊藤晋平アナウンサー 取材リポート
山元いちご農園は現在、山元町山寺にあり16万5000本のいちごが植えられています。今年はとちおとめ、もういっこ、べにほっぺの品種が揃えられ、今も多くの方にいちご狩りを楽しんでもらっています。またいちご農園には「ベリーベリーラボ」というカフェと研修スペースが備えられたスペースがあり、たくさんの方々が訪れています。
「せっかく山元町に足を運んでいただけるのであればここを交流・憩いの場にしたい」と地域貢献の思いがあり農園にカフェを併設しお店をオープンさせました。 また、風評被害もあったためイチゴは土を使わずにできる「高設栽培」という手法で栽培。安心して食べて応援してほしいという気持ちで震災から3カ月後の2011年6月20日に会社を立ち上げました。
震災前の場所で再開したいという気持ちもありますが以前の畑が沿岸500mという場所にあったため、現状況では防潮堤などの問題もあり不安が残ります。自分が住んでいた場所への愛着はありますが従業員や家族のためを思うと躊躇してしまうと心の葛藤も…今後も山元町の復興の先頭に立って、山元町のために頑張っていきたいとお話し下さいました。