名取市 どっと.なとり 取材リポート
リポート:藤沢智子アナウンサー
1月19日に名取サポートセンター「どっと.なとり館腰サロン」で行われたイベントに行って参りました。名取市には仮設住宅でなく所謂みなし仮設にお住まいの方や、家族のもとで暮らし始めた方など150世帯ほどがいます。このような方達は、どこに誰がいるのか分からず、被災者同士あるいは地元の人たちと知り合う機会があまりありません。そこで、このどっと.なとりは館腰と愛島にサロンを作り、地元のボランティアの方と共に交流の場を設けています。この日サロンで行われたのは、昔遊びを通して交流を図るイベントでした。けん玉やお手玉、そして仙台弁カルタ(当然、私は読み手として参加)でサロンは大いに盛り上がりました。
この日は福島県から避難してきた方、亘理町から移ってきた方、同じ名取でも震災前は閖上に住んでいた方など20人ほどが集まり、和気藹々とした時間を過ごしました。どっと.なとりは今後もこのような活動を継続予定です。
石巻市 立町ふれあい商店街 取材リポート
リポート:藤沢智子アナウンサー
番組では各地の仮設商店街を紹介していますが、今回お伺いしたのは石巻市立町のふれあい商店街です。ここは2011年12月にオープンし、去年12月で当初の2年契約が経過。新たに2015年12月まで契約が延長されました。商店街の新会長、佐藤秀博さんい話を聞きました。
佐藤さん曰く、この商店街は観光客を呼び込む仮設商店街とは意味合いが少し違うと言います。元々あった商店街が場所を移転して再開したものでなく、震災で店を失った石巻の商店が一刻も早く商売を始められるようにと場所を提供されてスタートしたのがこのふれあい商店街。なので同じ石巻と言っても市内各地広範囲から集まってきており、昔からの知った顔が集まったわけではないので、各々が“独立”した店舗での営業でした。
しかし、時代とともに失われてきた隣近所のお付き合いが商店街に自然発生的に生まれてきたと佐藤会長は言います。午後から出かけるのでお隣さんに店番を頼む、ちょっと足りなくなったから醤油を借りに行く、といった間柄になったそうです。昔の長屋のようなイメージです。街の再生にはこのような雰囲気が必要だと強く感じ、今後の街づくりに生かしたいとも言います。
この商店街の雰囲気が記憶に残り、必要性を感じてもらえることを発信していきたい。佐藤会長はじめ商店街の皆さんの奮闘は続きます。