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2013年7月29日(月)放送

震災復興支援協会つながり魚竜 代表 勝俣三成さん 電話インタビュー

南三陸町歌津にある長須賀海水浴場が今月20日に震災後初めて海開きをしました。通称「長須賀つながりビーチ子ども海広場」と呼ばれているこの海岸は、震災後は瓦礫だらけでした。このビーチの再開に向けて多くのボランティアの方々が尽力しました。以前にもこの番組で紹介した南三陸町歌津の復興に取り組んでいる勝俣三成さんに電話でお話を伺いました。
去年、南三陸町の子供達を沖縄の海へ招待したところ、やはり地元の海で泳ぎたいという声が多かった。そこで今年の3月から清掃活動を開始。述べ3000人の協力があり、海開きを迎えることとなりました。水質も大いに改善。震災前はB判定だったが現在はAA判定に。放射線も検出されませんでした。
何とかここまでは来れたが、海水浴場の運営のためにボランティアスタッフは欠かせません。砂浜の清掃や駐車場の誘導、監視補助など毎日15~20人必要とのこと。子供たちの笑顔のためにも多くの方の協力をお願いしたいと勝俣さんは話してくれました。尚、海水浴場は8/10までの営業を予定しています。

山元町 東日本復興芝生生産㈱ 取材リポート
リポート:安藤理紗アナウンサー

仙台から県道38号相馬亘理線を福島方面へ向かい、山元町に入ってすぐの山寺地区。海から1.5kmに位置し、津波被害が大きく、建物もほとんどが無くなってしまったこの地区に東日本復興芝生生産㈱が立ち上がりました。ユアテックスタジアム仙台の芝生を管理する会社や造園業、スポーツ施設の工事運営に携わる会社の経営者4人の共同出資によって出来た会社です。代表の田原健一さんに話を伺いました。
芝生を植える利点は子供たちが裸足でのびのび遊べる、ヒートアイランド現象のように温度を上げない、そして雑草の放置と比べると蚊などの虫の発生を防ぐといったことがあります。今年は3haの農地に芝生を植えることが出来ました。そもそも山元町を選んだ理由は、県内で一番温暖で日照時間も多く、芝生に向いているからだそうです。
この芝生作りには地元の方が雇用され、作業に携わっています。目標は山元で育った芝が県内で使ってもらえるようになること。現在は北関東で生産されているものが多くのシェアを占めており、将来は出来れば地産地消でやっていきたいという思いを作業に携わる方達は持っています。
しかし課題もあります。山元の芝生が県内に広がっていくためには広大な土地が必要です。会社は農業法人ではないので土地の買い取りが出来ません。地権者に賃料を払って土地を借り受けしている現状です。今後農地がどうなっていくのかの目処が立たない点が大きな課題だと話してくれました。
9月頃には芝生が綺麗に生えそろうのでは、と言われています。山元町の復興のシンボルとなるのが待ち遠しく感じます。

東松島市 希望のあかり商店街 取材リポート
リポート:藤沢智子アナウンサー

東松島市奥松島地区。野蒜海岸があり風光明媚な地区でしたが、津波によって県内でも最大級の被災地となってしまいました。この奥松島の亀山地区に希望のあかりという商店街を作ろうと地域住民が立ち上がりました。代表の門馬秀雄さんにお話を伺いました。
この付近の住民は不便を強いられています。日用品や食料品を購入する店まで車で20分以上かかります。もし近所に店が出来れば、その不便は解消され、加えてこの地を訪れる工事関係者やボランティア、観光客が商品を買うことで地域の活性化も望めます。そこで、プロジェクトを立ち上げたということです。尚、このプロジェクトは公的な支援を全く受けていません。全て門馬さんをはじめとする地域の人たちだけでやっています。
ところで、希望のあかりという名称ですが、これには深い理由があります。この地区は震災後民家も無くなってしまい夜になると真っ暗でした。今もその現状は変わりません。その中で、この商店街の土地の持ち主でもある自動車整備工場の明りは唯一灯っていて、地元の人たちはこの明りを見てはホッとし、この明りを頼りに車を走らせていたとのことです。そこで、この明りを忘れないようにと商店街に名づけられました。
商店街の完成にはまだまだ多くの人の力が必要です。この地区にお住まいの人たちの「希望のあかり」が1日でも早く灯ることを望んでなりません。

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

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