JNN三陸支局 重富裕昭記者
気仙沼 2年ぶりの天旗まつりについて
気仙沼市 負げねぇぞ気仙沼Tシャツ 取材リポート
リポート:粟津ちひろアナウンサー
先日、気仙沼オリジナル「負げねぇぞ気仙沼Tシャツ」を製作したすがとよ酒店の菅原文子さんにお話を伺いました。菅原さんは
津波でご主人とお義父さん、お義母さん、そしてお店を失いました。
絶望の中で自分の生きる道を考えたとき、ずっとお酒の商いをしてきた菅原さんは、これしかないと決め、色々な方々の協力を得て仮店舗での営業を2011年4月に再開することが出来ました。
以前から手作りラベルを酒瓶に貼って販売しており、菅原さんは当時の気持ちや想いを言葉にしたいと考え「負げねぇぞ気仙沼」という言葉が生まれました。
そのラベルを作成すると報道機関が取り上げたこともあって全国に「負げねぇぞ気仙沼」が広まりました。すると、お酒だけでなくTシャツにしたら、という声が上がり、販売を始めたところ大きな反響がありました。
一方、この時点でご主人は行方不明のまま。目の前を片付けることに精一杯で、自分の悲しみと向き合うこともなかったと菅原さん。そんな時に、支援をしてくれた方から「恋文大賞」と言うイベントを紹介してもらい、ご主人宛てに手紙を書きました。そして2011年11月、ご主人への想いを綴ったこの手紙が大賞に選ばれました。授賞式は菅原さんの結婚記念日。ご主人からのプレゼントかなと菅原さんは感じたそうです。
菅原さんのご主人は2012年6月に見つかりました。手紙を読んでくれたのかな、と菅原さん。現在は仮設店舗2件で営業のすがとよ商店。地元にこだわり、希望を持って頑張りたい、と菅原さんは力強く話をしてくれました。
仙台市若林区今泉 復興たんぼ栽培米 取材リポート
リポート:飯野雅人アナウンサー
先週この番組で紹介した加美町の中勇酒造店の取り組み、復興たんぼ栽培米を使った日本酒。このお酒の原料となるお米の生産者、大友一吉さんにお話を伺いました。
大友さんの田んぼにはヘドロや大木、瓦礫が流れ着きました。中には「亘理町」と書かれた身分証明書もあったそうです。大友さんはいち早く瓦礫撤去に動き、除塩作業を順調に進め、田んぼを再生させました。そして、その田んぼからお米を収穫した時、特別な想いを抱いたと話してくれました。
その後、中勇酒造店から酒造りの話が。当初は本当にうちの米で大丈夫なのか、大友さん悩みました。しかし、出来たお酒の味は、いつも晩酌で飲むものとは一味も二味も違いました。家族や親戚からも美味しいとの評判で一安心。さらに今年のお酒は去年のものよりも出来が良いように感じるそうです。
身体が動くうちは米作りに取り組みたいと大友さん。手を掛けて真心を込めたお米を、今後も提供していきたいと話してくれました。