JNN三陸支局から米村旅人記者
人不足の水産加工業について
映画「立入禁止区域 双葉~されど我が故郷~」 取材リポート
リポート:林朝子アナウンサー
この映画、福島第一原発から半径20km圏内、立入禁止区域に指定されている福島県双葉町の現状をが2/3(日)に仙台で上映されます。東京に住む佐藤監督に代わって“宣伝部長”を務める「在仙福島県浜通り会」の笠原孝夫さんにお話を伺いました。笠原さんも双葉町の出身で、数十年前に仙台へ移住。今回の震災で実家に住んでいた弟さんが仙台へ。今も実家に帰ることが出来ません。
この映画を仙台で上映するのは、仙台に多くいる避難者に双葉町の現状を見てもらうこと、そして同じ境遇の人達の出会いの場にしたいという思いからです。震災を機に、当たり前にあった地元の大切さを知ったという笠原さんは、きっと多くいるであろう同じ思いを持つ人たちと思いを共有したいと願っています。
「やっぱり帰りたい。普段は地元なんて大したことないなんて思ってるかもしれないけど、こうなってくると…。映画を観て、そういう現状を見て、将来を見つめて、1つの礎になればいい。そういう思いがある。」笠原さんは力強く話をしてくれました。
この映画「立入禁止区域 双葉~されど我が故郷~」は、2/3(日)に仙台メディアテークの7階スタジオシアターで、午後2時から上映されます。入場は無料です。直接会場へお越し下さい。ただし、定員は180名です。
問い合わせは在仙福島県浜通り会の笠原孝夫さん、電話番号022-278-1900までお願いします。
岩沼市 里の杜東仮設住宅 取材リポート
リポート:飯野雅人アナウンサー
被災地域で最も早く移転事業の進んでいる岩沼市。移転場所は玉浦中学校の西側。約20haの農地を転用して津波被害の大きかった沿岸6地区、400戸の住民が移り住む予定です。この地区は津波の浸水域ではあるものの、土地のかさ上げをして安全性を確保するそうです。
先週のラジオカー中継でお話を伺った里の杜東仮設住宅の自治会長、菊地幸一さんも移転の準備が着々と進んでいる、と実感しています。
今年の夏頃には造成が終わり、秋には宅地造成。来春には移転の予定。「あと1回、仮設で正月を過ごしたら移転できる。」と菊地さんは話しています。また、奥さんのあい子さんも以前より気持ちが前向きになったと話しています。その理由は、従来のコミュニティを崩さずにそのまま移転できるという安心感からだそうです。話し合いに時間のかかりそうな土地の区割りもすんなりと決まったそうで、それは同じ土地の住民同士の深いつながりがあったからとも話しています。
以前と同じ土地に戻すことは難しいが、それぞれの地区の特徴を生かそうとシンボル的な木を植えたり、道路を直線ではなくカーブのあるものにして機械的ではない心安らぐ街にしたい、と菊地さんご夫妻は移転先での新しい生活に思いを描いています。さらに、岩沼が他の地域の街づくりのモデルケースになれば、とも話してくれました。