JNN三陸支局から佐藤友寛記者
軟式高校野球全国大会 気仙沼高校41年ぶりの出場について
ボランティア団体Seeds取材リポート
リポート:飯野雅人アナウンサー
今日ラジオカーで訪問した仙台市宮城野区の榴ヶ岡児童館。そこでは20人の児童を対象にお絵かき教室が行われていました。この教室を開いていたのがボランティア団体Seeds。英語で種という意味で、子供達に大きく花開いて欲しいという想いが込められています。このSeedsはプロのアーティスト集団で、絵を通して子供達の心のケアをしていこうと震災後に結成されました。最初に結成を呼び掛けた佐々木綾乃さんにお話を伺いました。
Seedsのメンバーの中には家を流されるなど被災した人もいるが、子供達のために何かをしたいという想いからボランティア活動を行っているとのこと。クレヨンや色鉛筆だけでなく、エアスプレーを使ったアートなどもあり、子供達は普段なかなか触れる機会のないものも体験出来ます。そして、震災から時間が経つにつれて子供達の描く絵にも、明るい色使いに変わったりと変化が見られたそうです。絵を通して自由に表現することで心に受けたストレスも緩和されているのかもしれないと佐々木さん。今後も要請があればお絵かき教室と共に、仮設住宅などで壁画アートなどをしていきたいと考えているそうです。
東松島市矢本運動公園仮設住宅 取材リポート
リポート:藤沢智子アナウンサー
今回訪問した東松島市の矢本運動公園仮設住宅。その東集会所の壁面には綺麗な絵が描かれています。この絵を描いたのは上記ボランティア団体Seedsの皆さんです。
この仮設住宅には東と西の2つがあり、東に184世帯、西に209世帯の合わせて393世帯、そして東西それぞれに集会所があります。しかし、絵が描かれているのは東の集会所のみ。西にはありません。理由は、東は市の買い取りの建物で、西はリースの建物で期限が来たら返さなければならないからです。東の自治会長、小野竹一さんにお話を聞きました。
この仮設住宅では様々なイベントが行われてきました。クリスマスパーティであったり、お花見であったり、先日は青森からねぶたを呼んで夏祭りを開催。これには3,000人が集まりました。
小野さんのモットーはどんなイベントも東西区別なくいつも一緒、そして地域の人達も一緒に楽しんでもらうことだそうです。それは、仮設住宅で暮らす人たちは、周辺の地域の人たちの力がないと暮らしていけないからと言います。また、仮設であるためいつかはここを出なければならない。その時に「仮設で暮らした日々も楽しかった」と言ってもらえるように、仮設住宅が第二の故郷と思ってもらえるように、そのために活動していく、と力強く話してくれました。