山元町 徳本寺・徳泉寺 取材リポート
リポート:菊地舞美アナウンサー
山元町にある徳本寺の住職、早坂文明さんにお話を伺いました。早坂さんは同じ山元町内の徳泉寺の住職も兼務されています。今回の震災では海から200~300mのところにある徳泉寺の被害が大きかったとお話ししてくれました。
当日、徳泉寺では檀家の総会が開かれていました。午後2時46分、奉納が終わり檀家さんは寺を離れ、残っていたのは早坂さんと役員の方々のみ。津波が来ることを知り、急いで高台にある徳本寺に移動したそうです。
数日後、その徳泉寺に行ってみるとそこには何もなく、本堂とは別にある2ヶ所のお墓も壊滅状態でした。
寺を再建したいが、檀家に寄付を募るわけにもいかず、宗教的施設ということで公的支援もほとんど期待が出来ない。そこで始めたのが全国での写経活動でした。
ただし、般若心経全てを写経するのではなく、自分が思う一文字をハガキに書いて送ってもらう、一文字写経です。この写経、一口5000円で現在は全国から1400口以上が集まっているそうです。まだまだ再建するには不足していますが、この運動を続けることで全国の皆さんに被災地を忘れないで欲しい、寺に集う人たちの心の再建に繋がればと、早坂さんは活動を続けられています。
子供と運動 現状と対策
ゲスト:仙台市医師会理事 瀬野幸治医師
生活不活発病について何度かこの番組でもお話を伺った瀬野幸治先生。今日はスタジオにお越しいただき、子供たちの運動についての現状と問題をお聞きしました。
最近の子供は体が硬い。子供によっては前かがみや、しゃがむこともできないそうです。また、運動することも少ないそうです。すると、骨の生育にも大きく影響し(良い骨が作れず)、骨粗鬆症に繋がる可能性があり、骨粗鬆症は将来寝たきりの原因になることが多いそうです。
今は夏休み、瀬野先生は子供たちにラジオ体操を勧めています。日常から運動をすることで、体が硬くなることを防ぎ、良い骨を作ることに繋がるそうです。