JNN三陸支局から西島佐知浩記者
震災で不足する小・中学校の運動場について
石巻市網地島の今
ペンション晴耕雨読 水越研二さん(電話での出演)
今日は網地島で大相撲、高砂部屋の力士たちによる炊き出しが行われました。今回の炊き出しが震災以降2回目。島へ足を運んでくれる人たちが多くはないので、島の皆さんは大喜びだったそうです。
しかし、明るい話題ばかりではなく厳しい話もあります。先日の住民説明会で、今年は海水浴場の開催は出来ないと市から言われたそうです。船着き場の岸壁かさ上げ工事に伴う観光客の安全確保が難しいことや、工事業者がいないために海水浴場のトイレやシャワー設備の復旧が出来ないこと、海水浴場の隣接地ががれき置き場になっていて、そのがれきの搬出がされていないこと等が理由とのこと。観光で生計を立てている島民にとっては今年も大変厳しい夏になってしまいそうです。
東松島の農業の状況
リポート:飯野雅人アナウンサー
5月は田植えシーズン。被災地ではまだまだ田植えの見通しが立たない所もあるものの、除塩作業などを経て田植えを再開する農家もあります。野蒜や大塩、小松地区で作付をしている木村正明さんにお話を伺いました。
去年よりは作付面積が増えたとはいえ、震災前と比べると半分程度。当然、収入も厳しい。また、震災前は主に宮戸地区の田んぼで作付をしていたが、復興の兆しが全く見えないと言います。
木村さんは地権者から農地を預かる作業受託という形で米作りをしています。しかし、こうした個人農家に対して国からの支援はないそうです。行政は個人農家にも耳を傾けてほしい、と木村さん。東松島は米だけでなく、いちごやトマトなどの栽培も行われていました。農業の復興なくしては、町の復興もないからです。
東京エレクトロンホール宮城
今回、東京エレクトロンホール宮城に取材に行ってきました。
宮城県民はもちろん、県外の方も利用される、宮城のシンボルといってもいい施設。
3.11の震災で、建物には大きな被害が・・・。
かなり多くの壁にヒビが入り、大ホールもスプリンクラー機能が壊れて水浸しになるなどの被害が出ました。さらに4月7日の余震でも被害が拡大してしまいました。
東京エレクトロンホール宮城は県の指定管理を受けているため協議する時間が必要となり、なかなか工事にとりかかれませんでした。
しかし、このたび、やっと再オープンが決定!
来月(6月)16日には復興祈念コンサートが開催され、17日からは一般貸出がスタートする予定です。
これでわたしたちの「今まで」がひとつ戻ってきたかと思うと、大変嬉しいことです。
少しずつ少しずつ、震災前の風景を取り戻していきたいですね。
粟津ちひろ