JNN三陸支局から西島佐知浩記者
気仙沼で行われたアサリの生息調査について
来月に一般利用再開の東京エレクトロンホール宮城について
リポート:粟津ちひろアナウンサー
震災当日、ホールでは翌日に控えていた陸上自衛隊の定期演奏会のリハーサルが行われていました。スタッフは災害時のマニュアルに沿ってホールだけでなく、会議室など利用者を避難誘導しました。幸いにして人的被害はなかったものの建物の被害が大きく、長期間休館せざるを得ませんでした。ホールを管理する宮城文化振興財団事務局長の白石光雄さんにお話を伺いました。
震災を受けて最優先で行ったのは、予約をしている方々へ利用停止の連絡をすることだったそうです。3月に予定されていたものだけでも94件。9月末までの施設利用停止は978件に上りました。しかし、その後利用停止は12月末、更には3月末と、どんどん期間が延びていってしまいました。東京エレクトロンホール宮城は宮城県から指定管理を受けているので、その都度協議が必要だったためだそうです。
そして、長い期間を経てようやく再開。来月16日に「復興祈念コンサート」が開催されることになりました。先月20日に入場整理券を受け付けると、1日で定員の1410人に達したそうです。最初は皆さんがどのくらい来てくれるのか分からなかったが、1年以上も休館していたので、多くの方が東京エレクトロンホール宮城の再開を待ち望んでいたのではないか、と白石さんは言います。
2年ぶりの青葉まつり開催
リポート:飯野雅人アナウンサー
若林区連坊小路で太鼓や笛、法被などすずめ踊りの道具を扱う店を営む山口俊一郎さん。震災前は宮城野区岩切に住んでいましたが、この地域は建物被害が大きく、山口さんも自宅には住めなくなってしまいました。そんな山口さんが立ち直るきっかけとなったのはすずめ踊りでした。
六軒丁睦というすずめ踊り団体の代表を務める山口さん。震災後、県外の祭に招待されることが多かったそうです。最初は被災地の踊りとして迎えられましたが、実際に踊りを披露すると、そういうことは関係なしに仙台のすずめ踊りはすごいと言ってもらえたと言います。
400年の歴史があるすずめ踊り。昭和62年から青葉まつりで披露されるようになり、広く知られるようになりました。現在は120の団体、約5000人の踊り手がいるそうですが、もっと広めていきたいと山口さん。すずめ踊りを通して元気を届けたいと、2年ぶりの青葉まつりを心から楽しみにしています。