JNN三陸支局から西島佐知浩記者
気仙沼松崎浜前浜に仮設の水産加工場が完成
閖上のあさり、しじみの漁について
リポート:大久保悠アナウンサー
今年2月に発足した「閖上あさり・しじみ漁業者の会」が先月13日に漁を1年1ヶ月振りに震災前と同じ名取川で再開。初日は15キロほどの漁獲。震災前の10分の1ではあったが喜びはひとしおだったそうです。会長の渡辺稔さんに話を伺ったところ、本当に獲れるかどうか、ここが一番の心配だったが、今は少しでも獲れることを心強く感じるそうです。
しかし、震災前のメンバーのうち戻ってきたのはまだ半分くらい。名取川のそばに家々が復興すれば漁にも出やすくなり、閖上に戻ってくる人たちも増えるのでは、と渡辺さんは言います。
多くの人たちが戻ってきたときに、皆で支え合って一生懸命やることが課題。そのためには街の早期復興を渡辺さんは切に願っています。
松島遊覧船の今
リポート:飯野雅人アナウンサー
今年のゴールデンウィークは震災前と比べて9割ほど、松島遊覧船の利用客があったそうです。松島島巡り観光船企業組合の伊藤章理事長に話を伺いました。
震災前に近いくらいの観光客が松島へ来てくれたことで、まずはホッと一安心。伊藤さんは、以前に来てくれたお客さんに、帰ったら松島のPRをお願いしていたそうです。
ただ、依然として震災の影響は色濃く残っており、松島を代表する仁王島は現在も修復中のためにシートで覆われていて見ることができません。自然災害で壊れた場合、文化庁は自然の出来事ということで修復許可を出さないことが多いのですが、今回は復興のシンボルという位置づけのため、許可が下りたとの事です。
また今後に関しては、風評被害をなくすために、安全・安心を確保して少しでも不安を払拭することが大事と伊藤さんは言います。