山元町「イチゴワールド」橋元洋平さん
リポート:林 朝子アナウンサー
山元町のイチゴ復活のため、それまで東京でIT企業を経営していた岩佐大輝さんと町の福祉施設で働いていた橋元洋平さんでGRA(農業生産法人株式会社)を設立。農業復興のモデル事業として国の補助を受け2012年5月にハウスが完成。養分管理などをすべてコンピューターで管理する「IT農業」として特産品のイチゴの復活を果たしました。
震災から5年、橋元さんは自宅も職場も被災し農業経験のない中でイチゴ栽培を始めました。きっかけは「地域で働くみなさんに就労の場を提供したい」とのことでした。つらくてもつらくても同じ仲間と目標に向かって知識や経験を積み重ねここまで邁進しました。
橋元さん達が主に栽培するいちごは“もういっこ”。初年度の生産は20tでしたが4シーズン目の今シーズンは60tの見込みです。「ミガキイチゴ」として知られ販路も拡大してきましたので知っている方も多いと思います。
GRAは今後山元町から販売先を日本に限定せず、5年後を目標に海外での販路の拡大を狙っています。(既に香港とシンガポールには出荷しています!)
地元の子ども達の生涯学習の場所となっている「イチゴワールド」、今後も地元が誇る産業として各方面に発信していきたいと思いを語ってくれました。これからの活躍が期待されます。
石巻鮎川浜 潮風商店 齋藤富嗣さん
生電話インタビュー:藤沢智子アナウンサー
震災6年目に入った鮎川の今の様子は、護岸工事が7割位完成していますが高台への移転事業等住民は復興に遅れを感じているそうです。地域の皆さんも、地元での再建を断念し1,500人ほどの方が他地域へ生活の場を移しました。
牡鹿半島といえば「わかめ」。今年は色合いも風味も香りも良い出来になりました。養殖事業などがうまく進むと港に活気があふれます。
さて、鮎川にとって大事な観光名所“金華山”はまだまだ復興半ばですが現在年間15,000人が訪れ、不定期ではありますが小型船が発着しています。
さて今月3月20日(日)に漁をする上でも陸の信仰でも大事な場所“金華山”が舞台となる「まるごと金華山歩(きんかさんぽ)」が開催されます。金華山観光推進プロジェクトが主体となって豊かな自然を体験できるこのツアー、みなさんも是非参加してみてはいかがでしょう。
※今回の募集は本日で閉め切りました。次回の参加をお待ちしております。