第419回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成12年9月8日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、西井陽子副委員長、星川滉一委員
有馬哲夫委員、原 秀一委員、千田壽一委員
菅原雪枝委員、大塚正宸委員、亰けい子委員
今野俊之委員
   


議事の概要

議題
・テレビ番組「ブロードキャスター」
・放送日時
8月19日(土) 午後10時00分〜11時30分

(局側)
 スタートして10年になる。生で10年続くのは稀で、長寿番組になる。スタート時点では世の中に“情報化”、“はざま産業”が飛び交った時で、報道と制作、ニュースとバラエティーの間のものとしてスタートしたが、今はかなりニュースの方によっている。
 番組制作の方針は、
@事実の映像を基にした作品を作る。テーマは広く、放送に値するかどうかの判断で内容を決める。
A働く男性でもきちんと見られる内容。家でテレビを見る時間の少ない30〜50代の男性が一週間この番組だけを見れば、一体何が今起きているのかが分かる内容を作る。
 視聴率から判断すると、男性・女性のバランスがとれているかなり稀な番組で、自宅で見ている人は夫婦か家族かの複数で見ていると考えられる。

(委員の主な発言)

◎事実の映像にも選択が入るわけで、どういう事実を映して伝えればいいかというその価値判断をしているわけだから、テーマの選択、事実映像の選択をどのような組み合わせでやったらいいのかをもうちょっと考えてもいいのではないか。

◎構成の仕方、インタビュー等々見やすく、7DAYSはテンポも歯切れがいいし、切り口も他とは違うというのが素晴らしい。コメンテーターも一人一人適切なコメントをしているし、司会の福留・三雲コンビは聞き上手でやわらかい語り口でいい。

◎司会もゲストも感想を述べるだけで意見までいかないので物足りない。もっと劇的でアクが強くてもいいのではないかと感じた。

◎内容が多く、居ながらに全国が分かる非常に楽しい番組でよく見ている。7DAYS、テーマは非常にいいが内容はもっと少なくともいい。TBSは今日のニュースはこれだけと強調すべきところは強調する、あるいは福留さんが「これは推薦したい」という個人意見を言ってもいいと思う。

◎ニュース性のある前半は非常に良かったが、後半は時間が長すぎて途中で飽きてしまう。“大分・15歳少年”で、捜査員の場合は顔を隠し、音声を変えて、同級生は顔を出して声も変えないでいる。各人の了解は取った上でのことであろうが、逆な感じがする。

◆(局側)
 同級生は当然本人の了解。捜査員は通常、顔を出しては困る人が殆どで捜査員の発言はとりにくいので、“とれた以上は放送しましょう”というスタンスがある。

◎情報化の番組が各局たくさんある中で、制作する側がそれぞれの番組に特徴を持たせて差別化することに大変苦労していると感じた。大分のような事件でコメントする人の責任は重いということを今回特に強調したい。特に法律家が裁判の前に予断を与えるような発言をテレビでするのは疑問。概してこの番組のゲストのコメントはちょっと中身的に深みがないという気がする。

◆(局側)
 専門と関係ない人がどういうコメントをするかという視点でやっている。それが逆に表層的になったり、無責任な発言になったり…。ある程度の年齢・見識とその分野でのプロの方、事前にある程度意見は聞いて放送をしている。

◎ワイドショー講座のランク付けには意味を感じない。

◎一視聴者としては面白い。主人と一緒に良く見ている。まみちゃんの「ワイドショー講座」はこれだけは見ようと帰ってくるくらい。一週間、世の中の人がどんな事に興味を持ったかが分かる。

◆(局側)
 「ワイドショー講座」はそこから急激にこの番組を見ている人たちが増えるコーナー。倍ぐらいになる、最も人気のあるコーナー。TBSは“ワイドショー”は作っていないので、これは他局のワイドショーで取り上げた時間と、それを調べている会社があって、TBSの判断は何も入っていない。

◎少年犯罪等事件に関しての報道の仕方はプライバシーも何もあったものではない。もっと事件が減ってほしいという願いを込めた優しさを持ったものが出来ないか。

◎どういう時にモザイクをかけるかの明確な方針が感じられない。モザイクというのは自分たちが取材している材料に対して、自分達がどういう態度・責任を取るのかを一時棚上げにする、そういう曖昧なところを持っている。ガイドラインはあるのだろうが、もうちょっと考えるべきだと思う。

◆(局側)
 ガイドラインのどれにあてはまるか迷うケースが出てくる。正解があるのか、ないのかということです。

◎老舗の味のような番組。司会の福留・三雲コンビ、10年を機会に変わってもいいのでは…。ワイドショー講座は50代以上の男性のチェックポイントにはいい。ただ芸能をどれだけ入れるかは番組の品位に関わることなので良識を。

◆(局側)
 二人のスタジオでの司会のうまさがあったからこそ10年やれたかなと。これでいいのかという疑問は常に持っているが、一応今のところは評価している。

◎報道のあり方によっては世論操作をしているような部分も出てくるので、その辺もバランスの取れた作り方をしてほしい。

◎テーマを設定せずに一週間の主な出来事をふんだんに提供することは、見やすく、便利ではあるが、一方では表層的な情報提供に止まってしかねない。この克服が今後の課題ではないか。

◇次回開催日:10月13日