第416回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成12年5月12日(金) 
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、西井陽子副委員長、有馬哲夫委員
千田壽一委員、菅原雪枝委員、大塚正宸委員
亰けい子委員、今野俊之委員、児玉勝彦委員、和泉長衛委員


   


議事の概要

議題 テレビ番組「ちはる・バカルディ三村の人生孝現学」
放送日時
2月26日(土) 午前9時30分〜10時00分
3月 4日(土) 午前9時30分〜10時00分
3月11日(土) 午前9時30分〜10時00分
3月18日(土) 午前9時30分〜10時25分

(局側)
 少子化対策における子育てに関する諸問題について、メディアを活用してアピールするという企画・意図で委任者は宮城県教育委員会。
 若い人に見てもらいたい、考えてもらいたいと硬くなく、面白い切り口で少子化問題を取り上げるということで「少子化対策番組テレビ制作委員会」を学識者・学生・主婦等で構成し、内容・構成・レポーター等を検討した。
 4回シリーズで「若者たち、結婚しますか?それとも」、「少子化このままでいいの?」、「子育て応援します」の各30分のVTR構成を3本、スタジオ収録とデンマーク取材のVTRを折り込んでの「デンマーク、子育て見聞録」の55分もの1本を毎回切り口を変えて制作。リポーターは、若い人にアピールできるバラエティ系のちはるとバカルディの三村マサカズを起用。

(委員の発言)

◎タイムリーな企画である。それだけに現在の情勢を番組にどの様にとらえるか大変だったと思うが、制作委員会を設置して力を入れて作ったということで、それなりにまとまっていたと思う。

◎おばあさん達とのインタビューの時立って話しを聞いていたが、同じ目の高さの方が生き生きとした言葉を引き出せるのではないか。

◎若い人にみせたいという意図で苦労して作ったことはわかるが、果たしてどの程度目的が達せられたか、また、若い人がみてどのように考えたかちょっと不安が残る。

◎新しい切り口ということでコントを交えているが、全体の中でそこだけ浮いている。若い人、視聴者にあまり媚びない方がいい。テーマからみると、むしろ普通の取りあげ方をして、作る側の見識、良識を見せた方がいい。

◎出演者の二人のタレントは浮いているような気がする。知名度、好感度の高い局のアナウンサーの方がいいのではないか。

◎一緒に見た高校生の娘が面白がって見て、「結婚しない」と言ってたのに「子どもを産む」と言った。一人でもいたという事は非常に効果があったのではないか。このことからも、若い人対象に作ったものを若い人に見てもらわなければ問題提起にもならないのでこの番組の今後の活用を期待する。

◎視点は良かったと思うが、デンマークの福祉制度など少子化問題の上辺をさらっと流した感じで、突っ込み不足である。

◎全体としては興味深く見たが、二人のタレントの進行ぶりは「あれでいいのか」という疑問がぬぐえない。まじめなテーマの中で違和感を感じた。

◎ゲストの山本真美さんの説明には意見のおしつけもなく分かりやすくて好感がもてた。

◎デンマークで取材した番組で紹介されたいろいろの施策は、少子化について個々人の意識を促すという点で、また、社会制度の改革をせまる上でもサゼスチョンに富んだ構成である。

◎日曜の朝9時半という時間では若い人が見るだろうか。

◎少子化の原因は何だったのか、どこからきたのかの議論をもっと突っ込んでやって欲しかった。原因がはっきりしない限りはいい対策も出てこない。続きの番組では結婚しない、子どもを産まないといった状況が進んでいっているのを解決するにはどうしたらいいかということに正面から取り組んで欲しい。

◎どんどん人がいなくなって最後はたった一人という網地島の映像が一番迫力があって恐ろしい感じがした。

◎タイトルの”考現学”の意味を若い人がどの位理解しているか。むしろ、内容に即して”少子化”の言葉を全面に出した方が良かったのでは。

◎少子化を個人の問題としてだけではなく、社会全体のまさに課題であるということをこの番組の中で強調する必要があったのではないか。