第459回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成16年9月10日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 原秀一副委員長、亰 けい子委員、田中昌志委員、阿部育子委員
齋藤茂雄委員、岡崎智政委員、奥野 洋一委員


議事の概要

議題
・テレビ番組「いきいき!夢キラリ」30cmのフィールド・オブ・ドリームス

議題の番組は、月曜午前10時10分から10時40分の番組で、人々の夢と希望、生きがいとは何かを問いかけるドキュメンタリー。今回は、仙台商業出身で、元プロ野球選手の加藤高康さんが歩みだした第二の人生を描いた。

(委員の主な発言)

◎ 素材が番組の成功、不成功のかなりの部分を占めるとすると、これは本当に良いものを探し出したと思う。だいぶ前からフォローしていると思うが、そういうことも分かり、非常に自然で、嫌味がなく大成功の番組になっている。

◎ ピザ屋にしても竹炭作りにしても、非常に難しいと思うが、それを習得するまでの困難が、あっさりと片付けられていたという気がした。専門のピザ屋で勉強したとしても、そのあたりの技術的な部分での苦労話がもう少しあったほうがいいと思った。

◎ 野球をやめてから授産施設に行くまでに空白があったと思うが、その一番真っ暗だった頃の苦しみとか悩みとかがちょっとでもあると、加藤さんの現在の自然体の生活、普通の人生に帰って来たというのが、もう少しよく分かったのではと思った。

◎ 30分の中で、必要な事、不必要な事がバランス良く、上手く構成されていると思う。長い間のフィルムライブラリーが上手に生かされていて、過去との比較が大変分かりやすく映像で見ることができた。

◎ 加藤さんが施設の中でどういう位置にいるのか。「ジョブコーチ」ということだが、施設の職員なのか、ピザを作る応援をしている人なのか、その辺がよく分からなかった。

◎ 加藤さんの飾らない、好感の持てるキャラクターがこの番組を大変素晴らしいものにしていると思った。一度華やかな世界に足を踏み入れると、挫折する人が多い中、特に障害者という社会的弱者の社会に飛び込むというギャップの大きさに爽やかさを感じた。

◎ 挫折感に対してどう立ち向かって行ったかが一つのテーマだと思う。挫折した時は何かというと、石川啄木ではないが、やはりふるさとだと思う。宮城県でも角田市でもいいが、残念ながらその辺のところが流れてしまったように感じた。

◎ 障害者施設で働く加藤さんが、すっかり挫折を乗り切り、吹っ切れていることを感じたが、何かが足りない。順風満帆に行く筈だった人が思いがけず方向変換を強いられて、そしてそれを乗り切ったが“あと何かないの?”という感じが残った。

◎ 「30cmのフィールド・オブ・ドリームス」というタイトルが非常に合っていると感心した。

◎ 加藤さんの栄光、挫折、再出発の裏付けに、当時ロッテ二軍監督の山本功児さんが、加藤さんの野球選手時代の苦悩ぶりを話す場面を交えたり、ピザを焼く時に2年前の顔と今の顔をいれたりしたので今の加藤さんのポジションがある程度分かった気がした。

◎ 過去の栄光に浸りながら生きる人生が多い中で、振り切って現在に力強く生きている加藤さんの人柄の素晴らしさは多くの視聴者に感動を与えると思う。気負わずに生きていくことの大切さをも考えさせられました。人材発掘に努めて欲しい。

◇次回開催日:10月8日(金)