第422回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成13年1月12日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 西井陽子副委員長、星川滉委員、原 秀一委員、有馬哲夫委員
千田壽一委員、菅原雪枝委員、大塚正宸委員、亰けい子委員
今野俊之委員、和泉長衛委員、田中昌志委員

   


議事の概要

議題
・テレビ番組「1センチの軌跡〜パラリンピック ある女性のキセキ」
・放送日時
  11月11日(土) 午後1時00分〜1時55分

(局側)
・昨年十月シドニーで開催されたパラリンピックに、宮城県から砲丸投げの代表として出場した中嶋嘉津子選手が、多くの人に支えられながら代表となり、試合にのぞんだ力強く前向きな生き方を描いた番組。制作者は元フィギュアのオリンピック選手で、入社前から普通の人がスポーツ選手になっていく過程を描いたスポーツ番組を作りたいと思っていて、今回監督との出会いがあり、障害者スポーツを取り上げたというもの。スポーツに興味がない人、障害者福祉に興味がない若い人にも見てもらえるように意識して、夫婦、親子、生きがい、自分の持っているハンディキャップの話等を全面に出した内容で制作。制作は入社二・三年の若いスタッフ。

(委員の主な発言)

◎ドキュメントの醍醐味が十分に伝わってくる素晴らしい番組。

◎見やすく、訴える力が強かったのは若いスタッフが取り組んだという切り口から生まれたのではないかと思う。

◎全体として好きな番組。東北放送ならではの温かさあふれる番組だった。

◎若い人が作ったと思われる部分が私には問題と感じたところ。例えば音楽の使い方やナレーションで、もっと抑えたり、無い方がいいと感じた部分があった。

◎企画内容、素材に視聴者を引き付けるための工夫が少し不足していたのではないか。

◎全体としてどういうメッセージを伝えたいのかが分からなかった。自分自身の考え方をもう少し掘り下げてほしかった。

◎素晴らしい教育番組である。「努力する人は美しい」「能力を最大限に発揮している人は輝いている」ということのいい事例を取り上げてもらった。

◎タイトルの付け方に工夫がされていて感心した。

◎最後の空港での電話の部分には不自然さを感じた。ない方がよかったのでは…。

◎人間は生きるために生きるのではなく、何か目的が必要だということをあらためて感じた。生きる勇気を与えられた番組。

◎サブの監督、母親が非常に番組を盛り上げていた。この辺りの取り上げ方が上手だった。

◎タイトルの”1センチ”にこだわるのであれば、記録の部分に力点をおいて撮ってもよかったのではという感じがした。

◎平板で盛り上がりがないスポーツ番組と感じた。それは、中嶋選手がなぜ砲丸投げに取り組むようになったか、代表を決める選考会やシドニーでどんな競走をしたのか等、競技性、競争性が描かれていなかったからではないか。

◎結果的に「1センチの軌跡」になったが、はじめ取材を決めた時のテーマはどんなテーマだったのか。どこに力点をおくかで、番組は違ってくるものだと感じた。

◎スポーツの部分と登場人物のドラマ性の部分と二兎を追ってしまって、平板になったのではないか。

◎秀作と言っていい番組。高く評価したい。近頃のテレビ番組にはつまらない、嫌な感じを持つものが多い中で、さわやかな感動を覚えた。

◎どの映像を見ても、取材する人とされる人がどんどん信頼関係が深くなっていって、そのお互いの信頼関係が画面から滲み出てくるような感じを受けた。

◎主役の中嶋さん自身の存在が今一つ後退していたのではないか。中嶋さんの口から、どうしてスポーツと関わりを持ったか、そのスポーツとの関わりの中で監督、母親らいろいろな人との関わりはどうであるのかを、もっと積極的に聞き出す方法があってもよかったのではないか。

◇次回開催日:3月9日